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マイ・ファニー・ヴァレンタイン|なぜトランペットは「ジャズっぽい音」がするのか【ジャズ耳養成マガジン JAZZ100年】第2巻より

文/後藤雅洋

ジャズを代表する楽器って、いったい何だと思います? もちろん人それぞれの音楽体験によって、答えはいろいろでしょう。

でも、おおよその方々はトランペット、あるいはアルトやテナーのサックス類を思い浮かべるのではないでしょうか。それは、多くの人がクラシック音楽とヴァイオリンを結びつけていることに似ています。

理由は、それぞれの音楽を象徴する音色のイメージから来ているのでしょう。クラシック音楽のシンボルたる管弦楽団でいちばん耳につくのは、ヴァイオリンに代表される弦楽器群の音色であり、ジャズではトランペットやらサックス類が賑やかに入り混じった、いわゆる“ジャズ・サウンド”です。

では、トランペット? それともサックス? はたしてどちらでしょう。もちろん、人それぞれのイメージでよいのですが、ちょっと歴史的なお話をすると、意外な事実が浮かび上がってきます。

どうやらジャズの始まりのころにはサックスはあまり使われてはいなかったようなのです。

19世紀末にアメリカ南部の港湾都市、ニューオルリンズで始まったとされるこの音楽は、最初はおもにトランペットの兄弟楽器であるコルネット、それにクラリネット、トロンボーンの3管にリズム・セクションが付く楽器編成によって演奏されることが多かったのです。

では、その3種の楽器の中で、コルネットの仲間のトランペットがジャズの主人公と見なされるようになった理由を考えてみましょう。

人間は、耳につきやすい高い音に敏感に反応します。加えて、どうやら高音は人を興奮させる作用があるようです。進軍ラッパの響きはまさにその劇的効果を利用したもの。そして華やかで輝きのあるサウンドが特徴のトランペットは、大昔の進軍ラッパが進化したものと聞けば、「なあるほど」と思われるのではないでしょうか。聴き手の心をウキウキと沸き立たせるトランペットの音色は、まさにジャズにぴったりだとは思いませんか。また、当たり前のことですが、大きな音のほうが人の注目を浴びやすい。トランペットは音量においてもほかの楽器に比べ、相対的に大きな音が出せます。

その結果、比べてみれば音量不足なクラリネットやら、低音楽器であるトロンボーンが、楽器としての魅力は充分にありながら、鼻ひとつの差でトランペットに王座を明け渡してしまったようなのです。そしておそらく決定的だったのは、トランペット特有の「発音機構」だったのではないでしょうか。

■ジャズの楽器はクラシックから

そのお話をする前にいま一度「ジャズ」という音楽の特徴を考えてみましょう。もちろんリズムがジャズのもっとも重要な要素であることは言うまでもありませんが、意外と気づきにくいジャズ特有の音楽表現があるのです。

それは、ジャズならではの「楽器の使い方」です。クラシック音楽で使われるピアノ、ヴァイオリンはじめ、インド音楽のシタールやタブラ、邦楽の琴や三味線など、音楽には「そのジャンル向け」の楽器があります。ところが意外なことに、ジャズの楽器はドラム・セットなどごく一部を除き、ほとんどがクラシック音楽からの借りものなのです。

楽器というものは演奏する音楽に合わせて作られ、また、音楽のほうも楽器の特性に合うように演奏されるので、長い年月のうちに音楽の特徴と楽器の音色はしだいに寄り添うようになるものです。しかし、自ら望んでアメリカ大陸に渡ってきたわけではないアフリカン・アメリカンたちにとって、彼らの音楽専用の楽器など用意されているはずもありません。たまたま南北戦争(1861〜65)が終結し、広く出回った南軍の軍楽隊払い下げ楽器を使って音楽を演奏した黒人たちは、もとはクラシック音楽で使われていた道具を自分たちの音楽、ジャズ向きに使いこなす必要があったのです。

どちらかというと清澄、透明な音色が好まれるクラシック用楽器から、自分たちのフィーリングにマッチする人間臭いサウンドを生み出すため、彼らは自由に音色をコントロールしました。

■人間味のある音の秘密

さて、話は戻って、トランペットの「発音機構」ってご存じですか? それはなんと人間の唇なのです。トランペットは唇の振動を増幅、共鳴させ音を出します。一方サックスは、吹き口に付いた薄い板(リード)を振動させて音を出します。ということは、やりようによってはトランペットはものすごく人間臭い音色が出せるはずなのです。何しろ「人の身体」が楽器の一部なのですから。

そのことを最大限に利用したのが、ニューオルリンズ出身の偉大なトランペッター、サッチモことルイ・アームストロングでした。彼はあたかも歌を歌うように、トランペットから人間味あふれるサウンドを生み出したのです。サッチモがジャズ史にたいへん大きな位置を占めることができたのも、彼がいちばん「ジャズ向き」な使い方のできる楽器を得意としていたからかもしれません。

ところで、サッチモには面白いエピソードがあります。まだ録音技術が発達していないころ、レコードの録音はミュージシャンがラッパの形をした「集音機」に向かって演奏するものでした。音量のバランスはミュージシャンの配置により調整していたのですが、サッチモは人一倍音が大きかったので、共演者よりはるか後方に立たされたというのです。マイクなど電気的な音響増幅装置がない時代、ミュージシャンは大きな音が出せることが大切なポイントだったのです。

音が大きく華があり、人間味あふれる「ジャズっぽい」音を出しやすいトランペットが、ジャズを代表する楽器になりえたのは当然なのかもしれませんね。

文/後藤雅洋(ごとう・まさひろ )
1947年、東京生まれ。67年に東京・四谷にジャズ喫茶『いーぐる』を開店。店主として店に立ち続ける一方、ジャズ評論家として著作、講演など幅広く活動。

>>「隔週刊CDつきジャズ耳養成マガジン JAZZ100年」のページを見る

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