昭和10年から北海道小樽市の自社工場で5代にわたって天然ゴム製の長靴を作り続けている「第一ゴム」。厳しい自然にも負けない丈夫な長靴は、北海道の雪山で長時間の仕事をする作業員に愛用されるなど、耐久性だけでなく使い心地のよさも光る傑作である。
「本品は当社史上最も多い、7枚のゴム生地と11のパーツを職人が手貼りした丈夫な仕上がりです。天然ゴムはタイやインドネシアなどから上質なものを輸入し、ふんだんに使用しています。長靴に使うゴムは、天然ゴムに合成ゴムを15%加え、脱ぎ履きのしやすい理想の柔らかさに調整しました」と、同社取締役本部長・村上孝之さん。
各々の製作工程では、職人が厳しく品質を管理。ゴムの練り合わせは、気温や湿度で変わるゴムの状態を見極めながら、何度も機械に通して最良の状態を追求する。「本品は足首部分をスリムに設計しているので、歩いたときのフィット感は抜群です。また、リップル底を採用した靴底に深い溝を付け、歩いているうちに泥や雪が自然と逃げやすい角度に設計しました。ゴム製なので雪の斜面も滑りにくいですよ。さらにグリップ力があるため、長時間履いても疲れにくいです」(村上さん)
職人の手作業から生まれる長靴は、街中で履いても違和感のない上品なシルエットも魅力である。
【今日の逸品】
フィールドブーツ#1000
第一ゴム
17,600円(消費税込み)