新着記事

【第89回人形町らくだ亭】4月16日開催/中止およびチケット払い戻しのご案内

【ビジネスの極意】伝説のロックバンド「クイーン」に学ぶビジネスの基本

【ビジネスの極意】伝説のロックバンド「クイーン」に学ぶビジネスの基本

ほたるいかと菜の花のアーリオオーリオ

【管理栄養士が教える減塩レシピ】プリプリ&旨味凝縮! 春の味覚ほたるいかを使ったレシピ2品

毎週月曜日更新!「ニャンコ先生の開運星占い」(4/6~4/12)射手座~魚座編

毎週月曜日更新!「ニャンコ先生の開運星占い」(4/6~4/12)獅子座~蠍座編

毎週月曜日更新!「ニャンコ先生の開運星占い」(4/6~4/12)牡羊座~蟹座編

新型コロナウイルスが4月新入社員研修に与える影

講義型研修はオンライン化進む|新型コロナウイルスで「新入社員研修」どうなる?

信長と帰蝶の関係からも目が離せない。

織田信秀死す! まだ10代の信長・帰蝶夫妻に降りかかる尾張の国難【麒麟がくる 満喫リポート】

【働き手のお財布事情】20代~40代の2割が貯金なし、3割が毎月の貯金をしていない!

【裁判長の説諭】失踪した夫の借金を肩代わり。生活費に困り、子どもたちを育てるために食材を万引きし続けた母。この事件を担当した裁判官は、閉廷後にその母を呼び止めて……。(後編)

【裁判長の説諭】失踪した夫の借金返済を肩代わり。生活費に困り、子どもたちを育てるために食材を万引きし続けた母(後編)

通販別冊『大人の逸品』最新号はこちら

LINE公式アカウントでも記事を配信中

友だち追加

お気軽に友達追加してください

サライ本誌最新号(クリックで試し読み)

ピックアップ記事

  1. 荒川豊蔵資料館蔵の志野筍絵茶碗 銘「随縁」(荒川豊蔵、1961年)。豊蔵が「再発見」した「美濃桃山陶」の陶片である「筍」と文様が共通する。

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

サライ7月号付録「筋トレチューブ」トレーニング動画公開中!

趣味・教養

朝日のようにさわやかに|ジャズ入門の近道は「聴き比べ」にあり【ジャズ耳養成マガジン JAZZ100年】第3巻より

文/後藤雅洋

私は20歳でジャズ喫茶を開店したので、お客様から「ジャズ・マニアの熱が嵩じて始めたんですよね」と言われることがよくあります。

しかし本当のことをいうと、若いころの私はジャズのカッコよさに憧れこそすれ、ほとんどジャズのことをわかっていませんでした。たいへん失礼な言い方かもしれませんが、拙文をお読みのみなさんと五十歩百歩、いや、間違いなくそれ以下だったと思います。ですから、「ジャズ入門者の困惑」は自分自身の体験として手に取るようにわかるのです。それと同時に大いなる「回り道」にも……。

私が「背伸び」ではなく、実感として「ジャズって、面白い」と思えるようになったきっかけは、まさにこの「ジャズ耳」養成マガジン『JAZZ100年』第3巻のテーマである「聴き比べ」でした。

それはたまたまの出来事でした。店でアルバムをかけているとき「アレ、この曲、どこかで聴いたぞ」と気がついたのが始まりでした。根がいい加減な性格ゆえ、レコードをかける際、さすがにアルバム・タイトル、演奏者名ぐらいは見ますが、曲名まではちゃんとチェックしていなかったのです。

白状いたしますが、ジャズを聴き始めたころの私は、いわゆる〝スタンダード〟の存在も意味も知らなかったので、「なんだか知らないけど、ジャズって似たような曲をやるなあ」というのが最初の印象でした。

でもそのうち、「これ、同じ曲だよ!」と気がついた。今思えばかなり「ニブい」のですが、ジャズの聴き始めはみなこんなものです。次いで、興味を惹かれたのが「似ているけど違う」ところだったのです。

まあ、「似ている」のは同じ曲目だから当たり前ともいえるのですが、だからこそ「じゃあどうして違うんだ」となるわけです。

で、あらためてヴォーカルのエラ・フィッツジェラルドからトランペットのマイルス・デイヴィスまで、ありとあらゆるミュージシャンのアルバムを仔細に点検し、意識的に同じ曲をたくさん聴き比べてみたのです。そうすると、ほんとうに多種多様な「違い」が見えてきて興味が尽きません。

■聴きどころのキモをつかむ

まず、演奏楽器による違い。同じ曲でも、ピアノとサックスではまったく受ける印象が違う。もちろんテンポやらアレンジも千差万別で、注意しなければ「同じ曲」と気がつかなくとも不思議ではない。

しかし、どれもがそれなりに面白いのです。それまで聴いてきたジャズ以外の音楽ジャンルでは、お好みの曲目の演奏は、だいたいひとつに収斂し、ほかのヴァージョンは「ちょっとイメージ違うなあ」となったものでした。

ところが、ジャズではそれぞれが個性的で、「その手もあるな」と思わせるわけです。ほんとうに不思議な体験でした。しかしこれがジャズが面白くなるきっかけであり、また、振り返ってみれば「ジャズわかり始め」の第一歩だったのです。

要するに「同じだからこそ見えてくる違いの面白さ」に目覚めたということだったのでしょうね。

これが「違う曲目」であれば、違うのは当たり前で、比較は「曲と曲」、つまり曲の好みということになります。しかしこの、同じ曲で見えてくる違いこそが「演奏」なのですね。

結論すれば、偶然かつ無自覚ではありましたが、当時の私はこの同じ曲の「聴き比べ」でジャズの聴きどころのキモともいうべき、「演奏の違い」に着目できたということだったのです。

この号では、若いころの私の無自覚な「ジャズわかりはじめ体験」を、整理し順序立て、システマチックに追体験していただこうと思います。

■ポピュラーとジャズの間の「壁」

前述の「曲と曲」の比較はクラシックでもポピュラー・ミュージックでも普通のことで、たとえば、「私はモーツァルトの交響曲なら41番より、40番のト短調が好き」といった話になるわけです。

これも「カール・ベーム指揮のベルリン・フィルもいいけれど、ジョージ・セル指揮、クリーブランド管弦楽団の演奏も新鮮で悪くない」となると、ちょっと通っぽくもあり、同時にジャズ・ファンの感覚にかなり近づいてきます。ちなみに、ベームとセルが採用している楽譜は微妙に違うそうです。

一見、水と油のようなクラシックとジャズですが、聴き手の感覚として「必ずしも曲だけが聴きどころではない」という部分に着目すれば、あながち無関係でもない。むしろ一般には同類とみられているポピュラー・ファンとジャズ・ファンのほうが、けっこう越えがたい「壁」というか、すれ違いがあるようです。

私が見るところ、ポピュラー・ミュージックの魅力の大半は「キャッチーな曲想」に負っているケースが多い。ですから、どうしても「曲を聴きたい」という願望が強くなる。そしてそれは正当な欲求でもあるのです。

しかし、その要望をそのままジャズに持ち込むと、これはどうしたって裏切られざるをえません。それはこれから詳しくご説明するように、ジャズでは「曲」は二次的な存在だからです。

■敷居が高いと感じるのは、入る店を間違えただけ?

ジャズに興味をもっていろいろ聴いてみたけれど、どうもうまく馴染めないという方々をほんとうにたくさん見てきましたが、そうした方々はおおむね「曲をちゃんと聴きたい」という、ポピュラー・ファンとしては至極まっとうなご意見の持ち主であることが多いのです。

しかしそれは無いものねだりといいましょうか、魚屋でヒレ肉を所望するようなもの。最初にして永遠のすれ違いとならざるをえません。

ヒレ肉も美味しいけれど、秋刀魚、かつおの旬の味もまた格別。「ジャズは敷居が高い」とよくいわれますが、それは「入る店を間違えた」だけのことかもしれないのです。

文/後藤雅洋(ごとう・まさひろ )
1947年、東京生まれ。67年に東京・四谷にジャズ喫茶『いーぐる』を開店。店主として店に立ち続ける一方、ジャズ評論家として著作、講演など幅広く活動。

>>「隔週刊CDつきジャズ耳養成マガジン JAZZ100年」のページを見る

ワルツ・フォー・デビイ〜ジャズに親しむにはピアノ・トリオから

マイ・ファニー・ヴァレンタイン〜なぜトランペットは「ジャズっぽい音」か

朝日のようにさわやかに〜ジャズ入門の近道は「聴き比べ」にあり

チュニジアの夜〜テナー・サックスがジャズの花形楽器になった理由

センチメンタル・ジャーニー〜アルト・サックスという楽器の2つの魅力とは

イパネマの娘〜ジャズとラテン・ミュージックの深い関係とは

奇妙な果実〜ジャズ・ヴォーカルの特殊性とは?

シング、シング、シング〜南部で生まれた黒人音楽の影響

グルーヴィン・ハイ〜ジャズを変えたビ・バップ革命

木の葉の子守唄〜映画産業と戦争特需から生まれた“白人ジャズ”

クール・ストラッティン〜モダン・ジャズの完成形

死刑台のエレベーター ~ ジャズの〝新しい波〟

ストレート、ノー・チェイサー ~ ミュージカルや映画から名曲を借りる

ザ・サイドワインダー ~新しい波を起こした「ファンキー・ジャズ」

処女航海 ~ アドリブ手法を転換させた「モード・ジャズ」

ファイヤー・ワルツ 〜 ジャズの魅力は〝ライヴ〟にあり

ブルース・マーチ ~名演の陰に名ドラマーあり

ジャンゴ ~ エレクトリック・ギターの出現

スイート・ジョージア・ブラウン ~楽器の音色が演奏の〝温度〟を決める

リメンバー ~「B級」にこそジャズが匂い立つ

ラウンド・ミッドナイト ~個性のぶつかり合いから生まれるジャズ

フル・ハウス ~ジャズとブルースは兄弟として育った

ジャンピン・アット・ウッドサイド ~サウンドのビッグ・バンドと即興のコンボ

ア・デイ・イン・ザ・ライフ ~ミュージシャンとプロデューサーの役割分担

ヌアージュ ~ジャズが芸術音楽になるとき

この素晴らしき世界 ~男性ヴォーカルがわかれば「ジャズ耳」は完成

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. (1)ビル・エヴァンス『自己との対話』(ヴァーヴ) 演奏:ビル・エヴァンス(ピアノ) 録音:1963年2月6、9日、5月20日 最初の試みを「3台」で考えたところがじつに大胆。バラードの「ラウンド・ミッドナイト」などはピアノ3台では少々賑やかすぎる感じも受けますが、どうせやるなら狙いは明確に出そうということでしょう。なお、このアルバムはエヴァンス初のグラミー賞受賞作品となりました。 ビル・エヴァンスが3人いる!? 「自己との対話」という挑戦【ジャ…
  2. (1)ビル・エヴァンス『フロム・レフト・トゥ・ライト』(MGM) 演奏:ビル・エヴァンス(ピアノ、エレクトリック・ピアノ)、サム・ブラウン(ギター)、エディ・ゴメス(ベース)、ジョン・ビール(エレクトリック・ベース)、マーティ・モレル(ドラムス)、ミッキー・レナード(編曲、指揮)、ストリングス 録音:1969~70年 ジャズの「定説」を見直す。ビル・エヴァンスはエレピの名手!?【ジ…
  3. (1)ソニー・ロリンズ『サキソフォン・コロッサス』 演奏:ソニー・ロリンズ(テナー・サックス)、トミー・フラナガン(ピアノ)、ダグ・ワトキンス(ベース)、マックス・ローチ(ドラムス) 録音:1956年6月22日 あのライヴ名盤が日曜日に生まれた理由とは!?【ジャズを聴く技術 …
  4. (1)ジョン・コルトレーン『ブルー・トレイン』 名盤は日曜日に生まれる!?~読んで楽しむ録音データ【ジャズを聴く…
  5. 今こそ知りたい「サブスク」音楽の楽しみ方(後編)
PAGE TOP