アパートの台所でRZV500Rを保管。その理由は?

映画『汚れた英雄』を観て、登場したヤマハの競技専用オートバイ『YZR500』に心を奪われた秋葉さん。YZR500の市販仕様となる『RZV500R』が台数限定で発売されると知るや、お披露目ステージの催される東京モーターショーへと赴き、抽選に申し込みます。

「無事、当選してRZV500Rを買えました。けれど当時の私は自動二輪免許が中型だったので、納車されても乗れなかったんです。目立つオートバイですから、屋外の駐輪場にとめておくのも恐かったので、アパートに入れて台所で室内保管しました。RZV500Rを眺めて磨く日々も、楽しかったですよ」

この後、モデルチェンジしたRV250Rに乗り換えつつ教習所に通い、難関の大型自動二輪を取得。晴れてRZV500Rで出かけることができるようになります。

当時の大型自動二輪免許は取得が困難で、限られた人しか排気量401cc以上のオートバイに乗れなかった(RZV500Rの排気量は499cc)。

当時の大型自動二輪免許は取得が困難で、限られた人しか排気量401cc以上のオートバイに乗れなかった(RZV500Rの排気量は499cc)。

セリカを処分した後、クルマのない生活を送っていた秋葉さん。当時、お付き合いしていた彼女がおり、その後の生活を見すえてトヨタの5代目『カローラFX』を購入します。しかし納車から1年もしないうちに破局。カローラFXには罪はないものの、所有し続けるのがつらく感じたため売却し、かわりにトヨタの5代目(カローラとしては6代目)『カローラレビン』を購入します。

「本当は『ソアラ』が欲しかったんですが、高かったので形の似ているレビンを買いました。買ってから2年くらいだったかな? 東京都内にある会社へと転職することとなり、これを機に実家へと戻るんですが、実家には既にクルマがあったのでレビンは引っ越し後に売却しました」

実家に戻り、十分な駐輪スペースを確保した秋葉さんは、ますますオートバイ趣味にのめり込みます。

【後編】へ続く

取材・文/糸井賢一(いといけんいち)
ゲーム雑誌の編集者からライターに転向し、自動車やゴルフ、自然科学等、多岐に渡るジャンルで活動する。またティーン向けノベルや児童書の執筆も手がける。

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