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「令和」のREIWAは英語ではない? 日本人は、なぜ間違えてしまうのか?【世界が変わる異文化理解レッスン 基礎編23】

文/晏生莉衣
「令和」のREIWAは英語ではない? 日本人は、なぜ間違えてしまうのか?【世界が変わる異文化理解レッスン 基礎編23】

世界中から多くの人々が訪れるTOKYO2020の開催が近づいてきました。楽しく有意義な国際交流が行われるよう願いを込めて、英語のトピックスや国際教養のエッセンスを紹介します。

* * *

本連載のレッスン19でローマ字表記と英語の混同について取り上げ、一例に新元号令和のローマ字表記「Reiwa」を挙げました。沢山の反応を頂きましたが、中には「Reiwaは『令和』の英語表記」、「英語圏でReiwaとなっているから英語」、「英語表記でReiwaだと発表された」というような誤解が少なからず見られましたので、今回は、このテーマでさらに解説したいと思います。

間違った認識について問題点を要約すると、

1.「Reiwaは英語」だという誤解
2.「ローマ字表記と英語は同じもの」だという誤解

という2つのポイントにまとめることができます。

まず1つ目のポイントについては、Reiwaは「令和」をローマ字で書いた日本語で、英語ではないことを理解する必要があります。政府は「令和のローマ字表記はReiwa」と発表しており、「英語表記はReiwa」という発表をしたという事実はありません。なぜそういう発表になったかと言えば、単に、Reiwaは日本語であって英語ではないからに過ぎないのですが、こう説明されてもまだぴんとこず、「ローマ字表記なら英語っていうことでしょ? 英語表記と同じでしょ?」と思ってしまうなら、ローマ字と英語を混同している証拠です。2番目のポイントの「ローマ字表記と英語は同じもの」だという誤解をしているということです。

そのような誤解をしてしまう原因は、一言で言うと、日本でのローマ字使用の特殊性にあります。そもそもローマ字が日本の学校で教えられるようになったのは、戦後、当時の文部省によって、「海外の人々にもわかるような書き方で日本語を書き表すことができるようになるのは、日本の発展にとって重要だ」とされたためです。要するに、ローマ字を使う目的は、国際社会の中で日本語が理解されるようになること。そして、その方法を身につけるための「ローマ字教育」は、正式に国語教育の一環となりました。これは今でも変わりはなく、現在、日本の義務教育では、小学校3年生になると国語の時間にローマ字を教わることになっています。

このように、日本ではローマ字教育は英語科ではなく、日本語を書く方法として国語科で行われているという原点に戻れば、Reiwaはローマ字表記の日本語であって英語ではないということに、理解がおよびやすくなるのではないでしょうか。

実際に、新元号の発表後、『令和』のローマ字表記について国語の授業で教えた先生もいらっしゃったと思います。「令和」の「れ」の発音を、いわゆる「巻き舌」のような発音ではないのにReと書くのは、「らりるれろ」はRa、Ri、Ru、Re、Roと書くことがローマ字表記のルールとして決まっているから。「い」はi、「わ」はwaと書くと、これも決まっているので、「れいわ」はReiwaになる。と、習った生徒はもちろん、大人もそのように理解しているので、「『令和』はReiwa」とすんなり受け入れているのです。

英語ネィティブの視点で考える

では、今度は角度を変えて、英語の発音とスペルという点から考えます。まず発音です。英語圏の人は、Reiwaというスペルをどう発音するでしょうか? わかりやすくカタカナで書くと、次のような発音になります。最初のRはもちろん英語のRの発音です。

「レィワー」、「リーワー」、「ラィワー」、「リワー」、「レワー」

 
スペルを個別に見ていくと、Rのあとのeiは「エィ」、「イー」、「アィ」に近い発音に加え、限られますが、「イ」、「エ」というような発音があります。それぞれ単語例は、順に、eight (数字の8),seize(つかむ), height (高さ), foreign (外国の), heifer (若い雌牛) など。

そして最後のwaですが、一般的な現代英語では語尾がwaで終わる単語はあまりありません。しいて例を挙げると、母音の一つに /ə/ という発音記号で表されるschwa sound(シュワー サウンド)と呼ばれるものがありますが、最後のwaはワーというように長く伸ばします。これは、音節中、母音が1つで最後にくると、長く伸ばして発音されるという規則によります。これらをつなげると上記のようなパターンになるのです。

来日したトランプ大統領は、大相撲の表彰式でアメリカ合衆国大統領杯を優勝した朝乃山に授与した際、「レィワー・ワン」(令和元年)とまさしく、この発音をされていました。

驚く話でもないのですが、このように英語圏の人からすると、Reiwaは日本人が当然と思っている「レイワ」という発音にはならないのです。日本の新元号発表のニュースを音声で聞いて知っているか、日本語のローマ字表記のルールを知っている外国人でなければ、このスペルを見て「レイワ」と読む英語のネィティブスピーカーはほとんどいないと言ってもよいかもしれません。

そして、もとより英語圏の人にとっては、Reiwaはどう見ても普通の英単語には見えないので、外国語か、略語か、なにかの社名か商品名か、クリエイティブ系の造語かなどと考えるのが自然です。そして、調べてみればReiwaは日本の新元号のローマ字表記、つまり、Reiwaは日本語だと知ることになります。ですから、英語圏の人のほうが、Reiwaは日本語という正しい認識を持つというおもしろいことになるのです。

小さい子どもなら「レイワ」と発音?

さてここで一つ、発音についての特記事項ですが、英語圏で行われているフォニックス(Phonics)という学習法をご存知でしょうか。くわしい説明は割愛しますが、フォニックスは音声学(Phonetics)にもとづいてその初歩のルールを学ぶためのもので、フォニックスを始める幼稚園児から小学校低学年の子どもなら、「R・E・I・W・A」とスペルをたどって、「レ・イ・ワ」にほぼ近く発音するでしょう。ただし、単語のレベルが上がっていけば、eとiを二重母音のワンセットとして見るのが普通になるので、その場合はさきほどのような発音パターンになります。また、外来語は例外扱いですから、Reiwaをフォニックス読みにするのはここだけのトライアルと考えてください。

「レイワ」の発音はどう綴る?

では次に、「レイワ」という発音から英語のスペルを考えてみると、結論から言えば、日本語の「れ」の発音は英語のR、Lのどちらの発音とも異なるので、「れいわ」を英語で書くというのはそもそもできない相談なのです。ローマ字表記の日本語だからReiwaでよいのですが、これを英語だと考えるなら、スペルとして正しくありません。

しかし、ここでは英語のスペルを考える試みとして、便宜上、Rと書いてよいことにすると、Rawa, Raiwa, Raywa, Reawa, Reiwa, Reywa, Reighwaというようなスペルになります。

説明すると、Rに続く音は「エィ」に近い発音になり、当てはまるスペル(カッコ内は単語例)は、a(baby), ai (rain), ay (maybe), ea (break), ei (vein), ey (greyhound), eigh (weight) です。「ワ」にwaをあてると、前述のように「ワー」となるのですが、一番近いもので妥協し、すべてつなげると上記の7つのスペルになります。その中にはReiwaも含まれますが、上記のeighという綴りではなく、eiだけでエィと発音する英単語はかなり限られるので、Reiwaというのは一般的なスペルではありません。

区別はむずかしくても別のもの

以上、「令和」は、英語の発音、スペルとも、ローマ字表記のReiwaとはかなり違うことがおわかり頂けたでしょうか。

最後に、2つ目のポイントの「ローマ字表記と英語は同じもの」だという誤解について簡略に触れたいと思います。元来、ローマ字は、英語を含めた多くの外国語のアルファベット(Latin alphabet:ラテン・アルファベット)として使われているものです。ところが、日本では、冒頭でも触れたように、海外の人々がわかるように日本語を書き表すという日本独自の目的で使われているローマ字もあり、この2種類のローマ字の存在が、日本人がローマ字表記と英語を混同する大きな原因となっています。

英語が日本でまだそれほど使われていなかった時代なら混乱も限られていたはずですが、日本の国際化とともに英語の使用度が上がるにつれて、ローマ字と英語の混同という現象が身近な場面で起こるようになってきました。

しかし、古代ヨーロッパの公用語だったラテン語の文字であるローマ字(ラテン文字)と、ブリテン島のアングロ・サクソン人の言語だったゲルマン語派の英語は、もともとまったく別のもので、それぞれに異なる歴史があります。それについてはレッスン20でまとめていますので、理解を深めたい方は参考になさってください。

「ローマ字は国語(日本語)。英語とは別のもの」ということは、両方を扱う学校の先生が繰り返して教えておられるのですが、小学生でも中学生でもその区別を理解するのはむずかしく、混乱してしまう生徒が出てきます。Reiwaを英語だと思い込んだままでも実害はないからよいではないか、と大人は考えるかもしれませんが、英語能力が求められるこの時代に、生徒がローマ字と英語を混同し、英語の発音やスペルを間違えるという顕著な問題が学校では起こっていて、令和時代を担う日本人の語学力にかかわる事態となっています。と同時に、子どもに限らず、日本人の英語の発音の悪さの一因が日本特有のローマ字使用にあることは以前から指摘されていますから、これを機会に、大人も改めてベーシックスを学び直すのもよいかもしれません。(日本におけるローマ字の歴史についてはレッスン21でまとめていますので、ご興味のある方はあわせてご参照ください。)

文・晏生莉衣(Marii Anjo)
教育学博士。20年以上にわたり、海外で研究調査や国際協力活動に従事。途上国支援や国際教育に関するアドバイザリー、平和構築関連の研究等を行っている。

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