11月9日に開催された「特製おせち」を楽しむ会。
会の様子はこちらでご報告していますが、当日、参加者の皆さんからはじつに多くのお褒めの言葉をいただきました。参加の皆さんはいつも本誌『サライ』を購読されている目利きの方々。「特製おせち」にどのような反応をいただけるのか、正直、少し心配もありました。
「特製おせち」は三段重と二段重をご用意しています。
壱の重「山水」は数の子・黒豆・田作りを含むおせちの定番、
弐の重「松竹」は煮つけや海老旨煮、鮑生姜煮など華やかな料理、
参の重「琴酒」は塩麴漬けや赤ワイン風味など酒肴揃えから成ります。
当日は白鶴酒造のご協力で5種類の日本酒をご提供いただき、いざ、実食。
一番多かったご意見はズバリ、「お酒に合う!」でした。なかでも参の重「琴酒」では、「クリームチーズ味噌漬錦糸巻」はスパークリング日本酒、「鮭ルイベ漬」はコクのある純米酒、「甘海老麹漬」は華やかな吟醸酒と、皆さんお酒との組み合わせを楽しまれていました。
日本酒はもちろんですが、ワインやシャンパンにも合うのが、ドライトマトの赤ワイン風味やスモークサーモンフレンチキャビア添え、砂肝コンフィなど。この参の重だけで、相当量のお酒が楽しめ、酒飲みが集まるお宅のお正月には欠かせません!
次に多かったご意見は「味付けが上品で、美味しい」。例えば定番の黒豆はつやがあり、ふっくらで、適度な甘さがなんとも上品。煮つけや昆布巻きといった料理も、ちょっと味付けが濃いと感じるものが多いのですが、このおせちは本当に塩梅がいいのです。また、鮑や海老、サーモンなど、それぞれの素材の持ち味をしっかり感じることができます。
さらに「すべての料理にひと工夫されていて、アイディアが良い!」というご意見も。確かに、田作りはカシューナッツで和えて香ばしく、黒毛和牛は風味豊かな炭火焼き、紅白なますには食感の良いくらげ入り、伊達巻は香り良く柚子風味に。定番の味が予想を裏切る美味しい定番の味になっているのです。
試食会では「おせちと日本人」という特別講演をしていただいた料理研究家で近茶流嗣家の柳原尚之さんにも味わっていただき、伝統と現代、和と洋のバランスが良いと感想をいただきました。
「おせち」は作るものから買うものに変わりつつあります。華やかなお正月を彩る「おせち」を購入するならば、嗜好に合ったものが一番!この「特製おせち」は大人の五感を満足させること、間違いなし。本物志向の皆さんにぜひ楽しんでいただきたいです。
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取材・文/関屋淳子 写真/矢口和也