南北に長く、四季のある日本には、一年を通じておいしいものがあふれています。気になる食事処やご近所の馴染みの店へ行って食事を楽しむのもいいですが、たまには週末、美味を求めて遠出をしてはいかがでしょう。おいしいものを食べるだけでなく、その土地の風土を肌で感じ、“気”をちょうだいするつもりで足を運べば、きっと忘れられない味になるはずです。
今回は、そんな美味旅に格好の料亭・富山の「千里山荘(ちさとさんそう)」を紹介します。

きときとの海の幸、山の幸を味わえる富山の美味を堪能

本州の中央北部に位置する富山は、三方を急峻な山々に囲まれていて、山の幸が豊富。また、その山々が蓄えた栄養豊富な水が流れ込む富山湾は“天然のいけす”と呼ばれ、一年を通して約300種以上の魚が水揚げされていて、多彩な海の幸に出会うこともできます。

冬の立山連峰を望む。写真/富山市観光協会

「千里山荘」の開業は、昭和61年(1986)。場所は、立山連峰を一望する閑静な山里にあります。趣のある建物は、合掌造りの古民家を集め、現代の匠の技でリノベーションしたもの。広大な日本庭園の中に佇んでいます。

「千里山荘」の外観。建物は合掌造りの古民家4棟を集めて改造した。富山空港からタクシーで約15分。JR富山駅からはタクシーで約30分。

地産地消を信条に、素材の味を生かした季節感あふれる会席料理

「千里山荘」で提供されるお料理は、地元富山の旬の食材を使った季節感あふれる会席料理です。現在は、完全予約制で2名~12名を受け付けていて、コース内容は、5000円から千円刻みで1万2000円まで選ぶことができます。

コースの前菜の一例。写真右奥から時計回りに、合鴨ロース赤味噌仕立てねぎとクレソン巻き、自家製ぶり大根寿し、とらふぐの皮と身の煮凝り茶巾寄せ、岩もずく。
「千里山荘」の料理長・林秀樹さん。

「千里山荘」の料理長・林秀樹さんは、富山出身で日本料理一筋にこの道30年以上の達人。その料理に対する信条は、「地元産の食材を惜しみなく用いて、食材に対して謙虚に臨み、料理をすること」だそうです。

「コース料理のすべてを地元産の食材でまかなうことは難しいのですが、富山は海の幸も山の幸も豊富でおいしいので、できるだけ地元産の旬の素材を使うようにしています。また、食材や食品に謙虚な気持ちで向き合い、料理を作ることを常に心がけています。自らの腕前を見せつけようとして食材に余計な手を加えたり、小難しい盛り付けをしたりする料理人がいますが、私が追求しているのは食材が主役になる料理です。素材の品質が良ければよいほど、本来の味わいを活かした料理に仕立てるように努めています」と林さんは言います。

コース内容は「料理六品・お食事・デザート」が基本となっています。掲載する料理は、取材時の7月21日に供されたものですが、ご注文をする際の参考にしてください。

夏のコースの一例。富山湾の恵みを反映した豪華なお造り。写真左は、富山の名物・白海老の造り。写真右の盛り込みには、鰺、アオリイカ、甘海老、バイ貝の造り。ノドグロの炙りや、トラフグの昆布締めなども入る。
「千里山荘」の名物、白子のミルク蒸し。生クリームが加えられていることで、くさみがなく、まろやかな味わい。女性にも人気の品。一年を通して出されている。
地鮎の塩焼き。
泳いでいるかのような盛込みを見せてもらったあと、一尾ずつ皿に取り分けられた。
締めの氷見うどん。冷たい喉越しなめらかな麵を、ネバネバとした食感の海藻・ナガラモが入るとろみのあるつゆで食べる。
デザートの、カットフルーツと青梅ゼリーがけ。爽やかな酸味で、さっぱりとしたあと口。これにコーヒーなどのドリンクが付く。

料理長おすすめの選りすぐりの地酒もご用意

もしお酒がお好きな方なら、ぜひ日本酒とともに味わってみてください。料理長の林さんは、日本酒に造詣が深く、「千里山荘」ではほかではなかなか味わえない地酒を取り揃えています。

林料理長のおすすめは、最近人気の高い「林酒造場」の純米吟醸酒『林』(はやし)。この酒蔵は最近人気の酒造で、地元でも入手が困難な銘柄だそうですが、酒米違いの純米吟醸酒のみを造っていて、米による酒の味の違いを楽しめます。ちなみに林料理長によれば「名前は同じですが、親戚というわけではございません(笑)」とのことでした。

また、香りに富んだ華やかできれいなお酒、「羽根屋」の純米吟醸『煌火』(きらび)も「ぜひ味わっていただきたい酒」とのこと。この酒は、地酒ファンのあいだでも人気が高く、「千里山荘」ではほぼ一年中味わうことができます。

歴史の重みを感じる母屋、もしくは離れの個室で美味を味わう

料理をいただくお部屋は、合掌造りの母屋と離れ「常楽亭」の2つの場所を選ぶことができます。どちらもゆったりした造りで風情があり、部屋からは庭園が眺められますが、より静かにゆっくり過ごしたいのなら、離れがおすすめです。ただし、離れの場合は、個室料が別途必要になります。

離れ「常楽亭」の座敷の一例。ほかに椅子席の部屋もある。
合掌造りの古民家を移築して改造した母屋は、テーブル席と囲み席の2種類。太い柱や梁からは歴史の重みが感じられる。

秋は巨大な天然舞茸の鍋、冬場は郷土食「かぶら寿し」や富山湾の幸

林料理長によれば、これからの季節は以下のようなお料理が人気だそうです。

「秋は、地元で山登りをする方から特別に入手させていただいている天然舞茸の天ぷらや鍋が人気です。1株が3~4㎏もある巨大な舞茸なので、その姿をまずお見せしてから料理を出させていただくのですが、お客様の多くが驚かれ、味わって、再度その豊かな風味にびっくりなさいます。また、冬場には、北陸の郷土食『かぶら寿し』やぶりをはじめとする冬の富山湾の幸もぜひ味わっていただきたいですね。本場・富山でしか体験できない味わいです」

美味を堪能したあとは、車で近くの観光スポットへ行くのも一興です。

「千里山荘」から車で約15分の場所には、「越中八尾 おわら風の盆」で有名な旧町や、約5000種の植物を展示する「富山県中央植物園」が。また、車で約20分の場所には、立山連峰や富山平野、日本海までを一望できる「牛岳スキー場」や、制作体験ができる「富山ガラス工房」があります。

行楽のシーズンになりました。週末、富山まで足を運んでみてはいかがでしょう。

千里山荘(ちさとさんそう)
富山市婦中町千里5866
電話076・469・2900 
定休日:火曜・水曜(但し祝日は営業)
要予約

千里山荘が手がける「サライのおせち」

このような山海の幸を盛り込んだ「サライのおせち」を、今年も「千里山荘」さんに依頼して数量限定でご用意しました。

三段重「万福嘉宴(ばんぷくかえん)」(4人前・42品目)
税込み価格2万8080円(軽減税率対象)商品番号 OT 70-887
二段重「吉瑞笑壺(きちずいえつぼ)」(4人前・27品目)
税込み価格2万1600円(軽減税率対象)商品番号 OT 70-886

●全国送料無料、数量限定
●お届け可能地域:全国都道府県(ただし離島はお届けできません)
●お申し込み締め切り:2022年12月17日まで(なくなり次第終了)
●お届け日:2022年12月30日
●賞味期限:冷凍で2023年1月31日

詳しくはこちらの紹介記事をご覧ください↓
『サライ』編集部がプロデュースする、和洋中の美味を詰め合わせた「サライのおせち」の凄い中身
https://serai.jp/gourmet/1087471

昨年は予約締め切り前に完売しました。お申し込みはお早めに。

【インターネットでのご注文】
「サライのお取り寄せ」ウェブサイト 
https://kokorokarano.jp/osechi.html

【電話でのご注文・お問い合わせ】
リンベル株式会社 心からの贈り物サービスセンター 
電話:0120・04・7744
受付時間:10時〜17時(土・日・祝休日も受付)

文/山津京子 撮影/泉健太

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