新着記事

生活のリズムが乳癌発症に影響する? スマートフォンの光も要注意?

不規則な生活が乳がんの発症に影響する!?| サーカディアンリズムと 乳がんの関係

2019年夏休みの都市別海外旅行ランキング|予約急上昇の都市は?

夏休み海外旅行「予約急上昇ランキング」|3位ヤンゴン、2位ウラジオストク、1位は?

幕末から明治維新へ、激動の日本に暮らした「ドクトル・ヘボン」が聞いて綴った日本語

幕末から明治維新へ、激動の日本に暮らした「ドクトル・ヘボン」が聞いて綴った日本語【世界が変わる異文化理解レッスン 基礎編18】

男性管理職のメンタル不調は深刻化か? メンタル不調の悩みの約4分の1は40代男性から!

男性40代のメンタル不調が急増!? 悩みの原因は「職場の問題」と「自分自身のこと」

【ビジネスの極意】新リーダーのための「リーダーシップ」理論

【ビジネスの極意】新リーダーのための「リーダーシップ」理論

油麻地

懐かしく怪しき香り漂うディープな街 「油麻地」裏通りを行く(香港)

『定年後に泣かないために、今から家計と暮らしを見直すコツってありますか?』

老後資金、結局いくら必要?|『定年後に泣かないために、今から家計と暮らしを見直すコツってありますか?』

令和初のボーナスの使い途|使う金額、用途、支払い方法は?

令和初のボーナスの使い途|将来のために貯金をする人が約7割!

『サラ・ヴォーン・シングス・ジョージ・ガーシュウィン』

テンポもムードも自由自在。悲しくて、そして楽しいガーシュウィンの大人気曲【ジャズを聴く技術 〜ジャズ「プロ・リスナー」への道15】

小宮悦子×中野信子スペシャルトークイベント ~いい記憶をつくる考え方~[PR]

LINE公式アカウントでも記事を配信中

友だち追加

お気軽に友達追加してください

サライ本誌最新号(クリックで試し読み)

サライ7月号付録「筋トレチューブ」トレーニング動画公開中!

通販別冊『大人の逸品』最新号はこちら

ピックアップ記事

  1. ファストバックはリアのデザインが特徴的。セダンは伸びやかなデザインでありながら「塊感」があり、走る姿も美しいと想像させるものに仕上がっている。

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

暮らし

親の終の棲家をどう選ぶ?|要介護認定が必要なことさえ知らなかった~若年性認知症になった母【前編】

取材・文/坂口鈴香

親の終の棲家をどう選ぶ?|要介護認定が必要なことさえ知らなかった――若年性認知症になった母【前編】

photoBさんによる写真ACからの写真

政府は、2015年に策定した「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」の後継となる「大綱」案を5月に公表し、「70代の認知症の人の割合を10年間で1割減らす」と認知症予防の数値目標を提示した。ところが「認知症は発症の原因が解明されていないにもかかわらず、予防できるという誤解を生む」などの批判が起こり、結局この数値目標は予防推進の際の参考値とすることになったわけだが、依然として「本人の努力が足りないから認知症になったわけではない」という声は少なくない。

冷蔵庫にぎっしり詰まったキャベツ

中野美佐さん(仮名・42)が母親(71)の言動に違和感を持ちはじめたのは、10年以上前にさかのぼる。

「母が60歳前後のころだったと思います。実家の冷蔵庫にキャベツが5個も6個も入っていたんです。よく入ったなと思いますが、たぶん下にあったキャベツは腐ってドロドロになっていたんでしょうね」

冷蔵庫に同じ食品がたくさん入っている、というのは典型的な認知症の初期症状だ。しかし、当時中野さんの母親は若かったし、中野さんも父親(73)も認知症についての知識はまったくというほど持っていなかった。

中野さんは両親と兄の4人家族。専業主婦だった母親は、ドジで“ボケキャラ”。陽気な性格で友人も多かった。友人とサークル活動をしたり習い事をしたりと、外に出て趣味を楽しんでいた。中野さんが30歳になるのを機に一人暮らしをはじめたころ、兄も結婚して家を出た。

「もともと家事は嫌いな人で、いつも愚痴を言いながらやっていました。私と兄が家を出たところに、定年退職した父がいつも家にいるようになったのが相当ストレスだったようです」

追い打ちをかけるように、かわいがっていた飼い猫までが亡くなった。それが引き金になったのではないかと、中野さんは考えている。

“冷蔵庫事件”以外にも、「あれ?」という言動は増えていった。しかし、中野さんと父親は、母親がもともと“天然”な人だったため、どこから認知症なのか区別できなかったという。そのため、中野さん父娘が「やはりおかしい。認知症ではないか」と母親を物忘れ外来に連れていったのは、違和感を持ちはじめてから数年経ってからだった。

これからは母親ではなく病人として扱おう

母親の脳のCT画像を見た医師は「アルツハイマー型若年性認知症」だと診断した。認知症は一般的に高齢者に多い病気だが、65歳未満で認知症を発症した場合「若年性認知症」という。

「父が病院に連れていったのですが、母方の祖母も認知症だったので、母は『お母さんと一緒だわ』『私、ボケちゃったのね』と言っていたそうです。もっとも病院に行ったこと自体、すぐ忘れてしまったようですが」

中野さんはすでに母親は認知症だと確信していたので、格段ショックは受けなかったという。

「逆に、それまで母の行動にいら立って怒ってしまうこともあったのですが、目に見えて脳が委縮しているのだから、もうどうしようもない病気なんだ。これからは母親ではなく病人として扱おうと意識を変えました。父とも『お母さんを怒ったり、言うことを否定したりしないで、何でも聞いてあげるようにしようね』と話したのを覚えています」

中野さんは、実家に帰るたびに、母親を外に連れ出して買い物をしたり、お茶を飲みながら母親が何度も同じことを話すのをひたすら聞いたりした。

将来的なことは、この時点では考えられなかった。そこまでの理解も想像もできなかった、と振り返る。

後編に続きます】

取材・文/坂口鈴香
終の棲家や高齢の親と家族の関係などに関する記事を中心に執筆する“終活ライター”。訪問した施設は100か所以上。20年ほど前に親を呼び寄せ、母を見送った経験から、人生の終末期や家族の思いなどについて探求している。

  1. 親の終の棲家をどう選ぶ?|要介護認定が必要なことさえ知らなかった――若年性認知症になった母【後編】

    親の終の棲家をどう選ぶ?|要介護認定が必要なことさえ知らなかった~若年性認知症になった母【後編】

  2. 親の終の棲家をどう選ぶ?|要介護認定が必要なことさえ知らなかった――若年性認知症になった母【前編】

    親の終の棲家をどう選ぶ?|要介護認定が必要なことさえ知らなかった~若年性認知症になった母【前編】

  3. photoBさんによる写真ACからの写真

    親の終の棲家をどう選ぶ?|3度の脳梗塞に襲われた妻。その時、夫がした決断は……【その2】

  4. 親の終の棲家をどう選ぶ?|3度の脳梗塞に襲われた妻。夫の決断とは【前編】

    親の終の棲家をどう選ぶ?|3度の脳梗塞に襲われた妻。その時、夫がした決断は……【その1】

  5. 親の終の棲家をどう選ぶ?| 「最期まで二人一緒に」 同じ老人ホームに入居した両親【後編】

    親の終の棲家をどう選ぶ?| 「最期まで二人一緒に」同じ老人ホームに入居した両親【その2】

  6. 親の終の棲家をどう選ぶ?| 「最期まで二人一緒に」 同じ老人ホームに入居した両親【前編】

    親の終の棲家をどう選ぶ?| 「最期まで二人一緒に」同じ老人ホームに入居した両親【その1】

  7. 親の終の棲家をどう選ぶ?| 壊れていく母 追い詰められる父【後編】

    親の終の棲家をどう選ぶ?| 壊れていく母 追い詰められる父【その2】

  8. 親の終の棲家をどう選ぶ?| 壊れていく母 追い詰められる父【前編】

    親の終の棲家をどう選ぶ?| 壊れていく母、追い詰められる父【その1】

  9. 親の終の棲家をどう選ぶ?| 夫の両親の介護~大好きな息子たちの存在を忘れた母【その2】

    親の終の棲家をどう選ぶ?| 夫の両親の介護~大好きな息子たちの存在を忘れた母【その2】

  10. 親の終の棲家をどう選ぶ?| 夫の両親の介護~大好きな息子たちの存在を忘れた母【その1】

    親の終の棲家をどう選ぶ?| 夫の両親の介護~大好きな息子たちの存在を忘れた母【その1】

  11. 親の終の棲家をどう選ぶ?| 有料老人ホーム、倒産したのに前払い金が戻らない⁉

    親の終の棲家をどう選ぶ?| 有料老人ホーム、倒産したのに前払い金が戻らない!?

  12. 親の終の棲家をどう選ぶ?| そのホームの職員は信頼できる? 確認ポイントはココ!

    親の終の棲家をどう選ぶ?| その「有料老人ホーム」の職員は信頼できる? 確認ポイントはココ!

  13. 親の終の棲家をどう選ぶ?| 任せて大丈夫? 信頼できる老人ホーム紹介センターを探すには

    親の終の棲家をどう選ぶ?| 任せて大丈夫? 信頼できる「老人ホーム紹介センター」を探すには

  14. 親の終の棲家をどう選ぶ?| 90歳の母の決断~生まれ育った四国から東京の老人ホームへ~

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. 『定年後に泣かないために、今から家計と暮らしを見直すコツってありますか?』 老後資金、結局いくら必要?|『定年後に泣かないために、今から家計…
  2. 2019年還暦人を徹底調査 60歳の格差広がる|還暦人の貯蓄額平均は2,956万円、一方4人…
  3. 親の終の棲家をどう選ぶ?|要介護認定が必要なことさえ知らなかった――若年性認知症になった母【後編】 親の終の棲家をどう選ぶ?|要介護認定が必要なことさえ知らなかった…
  4. 「争族」を避けたいなら、遺言書は書いておこう|『子どもを幸せにする遺言書』 「争族」を避けたいなら、遺言書は書いておこう|『子どもを幸せにす…
  5. photoBさんによる写真ACからの写真 親の終の棲家をどう選ぶ?|3度の脳梗塞に襲われた妻。その時、夫が…
PAGE TOP