写真・文/矢崎海里
5月5日は「こどもの日」ですね。
「こどもの日」は小さいお子さんが居るご家庭のイベント、というイメージがありますが、季節の変わり目「五節句」の「端午の節句」でもあります。
こいのぼりや柏餅、五月人形でお祝いする日、出世魚「ぶり」でお祝いしませんか?
今回は生のぶりと加熱したぶり、両方を使った減塩レシピをご紹介します。
ぶりのあつめし
【材料】(1人前)
ぶりの切り身(生食用) 5きれ
日本酒 大さじ1
みりん 大さじ1
醤油 大さじ1/2
大葉 1枚
いりごま 少々
ごはん 一膳
【作り方】
1.日本酒・みりんを鍋にかけ、アルコールを飛ばす。
2.1が冷めたら醤油を加え、ぶりの切り身を入れ半日漬ける。
3.大葉は千切りにする。
4.ごはんに漬けたぶりを入れ、残ったたれをかけ、大葉・いりごまをトッピングして完成。
「あつめし」とは、大分県の郷土料理。
醤油・酒などを使った甘めのタレで味付けをし、炊きたての熱々ご飯に乗っけて食べる漁師飯です。
料理酒ではなく日本酒・本みりんを使い、アルコールを飛ばすことがポイントです。
また、薬味も大葉以外にねぎや生姜・みょうがなどで和えるのもアクセントになります。
だしやお茶漬けであっさり食べるのもいいですね。
食塩相当量:1.4g(通常の漬け丼に比べ、約20%減塩)
ぶりの南蛮和え
【材料】(2人分)
ぶり 2切れ
玉葱 小1個
万能ねぎ 少々
小麦粉 少々
★醤油 大さじ1
★酢 大さじ3
★はちみつ 大さじ1
★赤とうがらし 1本分
揚げ油 適量
【作り方】
1.ぶりはキッチンペーパーで水気を切り、一口大に切る。
2.ビニール袋に入れ、小麦粉を入れぶりにまんべんなくまぶす。
3.玉葱は薄くスライスしさっと水にさらす。
(水にさらしすぎると栄養が流出してしまうので注意)
4.万能ねぎは小口切りにする。
5.赤唐辛子は種を取り輪切りにする。
6.★の調味料、赤唐辛子を火にかけ、煮立たせる。
7.5の調味料に玉葱・万能ねぎを入れ、冷蔵庫で冷やす。
8.ぶりを170℃の油で揚げ焼きにする。
9.揚げたら油を切り、6の調味料に漬ける。
10.軽く混ぜ、うつわに盛り完成。
酢の酸味と、はちみつのまろやかな甘みが減塩のポイントです。
そのままでも美味しく食べられますが、揚げたぶりを入れて冷蔵庫で冷やしながら漬けても、味が染みて美味しいです。
調味料が少ないため、上からピタッとラップをすれば上までしっかり漬けられます。
食塩相当量:1.4g(通常の南蛮漬けに比べ、約20%減塩)
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近年「イースター」や「ハロウィン」などのイベントが盛り上がっていますが、日本古来の行事にも目を向けてみてはいかがですか。
それぞれの由来や意味を考えながら、ゆかりの食材を楽しむのも素敵ですね。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。