疲労回復や内臓脂肪減少など、さまざまな健康効果が注目されているお酢。
なかでも黒酢は普通のお酢に比べ酸味がまろやかで、香りやコクが特徴です。
酸味には塩味を引き立たせる効果があるため、塩分を抑えても料理をおいしくしてくれる、減塩の強い味方。
最近は飲料としても人気ですが料理との相性も抜群で、そのコクや旨味が料理のポイントとなります。
今回は黒酢を使った減塩レシピを2つご紹介します。
蒸し鶏の黒酢ソース
【材料】(1人分)
鶏むね肉 1/2枚
生姜 1かけ
長葱の青い部分 1本分
酒 大さじ1
★黒酢 小さじ1
★100%りんごジュース 大さじ1/2
★はちみつ 大さじ1/2
★ポン酢 大さじ1/2
長葱 5cm
【作り方】
1.生姜は薄切りに、長葱は斜めの薄切りにする。★の調味料を混ぜておく。鶏むね肉は皮をはぐ。
2.鍋に鶏むね肉、生姜、長葱の青い部分、酒、水300ccを入れ中火にかける。沸騰したら裏返す。
3.再度沸騰したら火を止め、ふたをし余熱で30分火を通す。
4.チャック付き袋に鶏肉を入れ、1の調味料と一緒に冷蔵庫で冷やす。
5.冷ましながら味をなじませたら食べやすい大きさに切り、長葱を散らして完成。
黒酢・りんご・ポン酢というさまざまな酸味を組み合わせたソースがポイントです。
はちみつのまろやかさや、りんごジュースの甘みなどでシンプルな蒸し鶏をさっぱり食べることができます。
蒸し鶏は香味野菜など共にある程度火を通し、余熱で中まで火を通すことでパサつかずしっとり仕上げます。
このレシピ以外でもほかのソースや細かく切ってサラダのトッピングなど、さまざまなレシピに活用してみて下さい。
食塩相当量:1.0g
こま肉で作る黒酢酢豚
【材料】
豚こま肉 120g
★胡椒 少々
★すりおろしにんにく 少々
★すりおろし生姜 少々
★酒 大さじ1/2
片栗粉 大さじ1
ピーマン 1個
人参 1/4個
玉葱 1/4個
●黒酢 小さじ1
●醤油 小さじ1
●砂糖 小さじ1
●みりん 小さじ1
水溶き片栗粉 大さじ1
サラダ油 大さじ1/2
【作り方】
1.豚こま肉は★の調味料を揉み込み、冷蔵庫で15分漬ける。
2.ピーマン、人参、玉葱は乱切りにする。●の調味料を合わせておく。
3.1の豚こま肉を一口大に丸めていく。
4.片栗粉をまぶす。
5.フライパンにサラダ油を熱し、4を焼く。
6.肉に火が通ったら一度取り出し、余分な脂を拭き取り人参、玉葱を炒める。
7.人参が柔らかくなったらピーマン、豚肉を戻し、数分炒める。
8.●のたれを入れ、水溶き片栗粉でとろみをつける。うつわに盛り、完成。
手頃な値段で手に入る豚こま肉を作った酢豚です。
くるくる丸めて団子状にすることでボリュームを出しています。
火が通りやすいので時短になり、食べやすいのもポイント。
また今回はオーソドックスな食材を使いましたが、この時期旬のかぼちゃや里芋など、さまざまな具材でアレンジするのもおすすめです。
ケチャップは使わず黒酢と醤油などシンプルな調味料で味付けすることで、ワンランク上のコクや香りのある酢豚に仕上がります。
玉葱や人参などはあらかじめ600Wの電子レンジで2分ほど加熱しておけば、炒める時間の短縮にも繋がります。
食塩相当量:1.1g
* * *
酸っぱいものが苦手という方も、まろやかな酸味が特徴の黒酢はチャレンジしやすい調味料です。
今回ご紹介した以外にも、から揚げや酸辣湯、南蛮漬けなど、さまざまな料理に活用してみて下さいね。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。