写真・文/矢崎海里

6月~9月ごろに旬を迎える大葉は、日本古来の香味野菜で、爽やかな強い香りが特徴です。
栽培しやすいので、家庭で育てているという方もいるのではないでしょうか。
今回は大葉を使った減塩レシピをご紹介します。
大葉の香りは食欲増進効果があり、食欲が落ちやすい暑い季節もさっぱりと食べられますよ。
大葉入り味噌つくね

【材料】(1人分)
豚ひき肉 100g
大葉 5枚
長ねぎ 1/4本
溶き卵 1/2個分
味噌 大さじ1/2
サラダ油 小さじ1
【作り方】
1.大葉と長ねぎはみじん切りにする。
2.ボウルに豚ひき肉、1、溶き卵、味噌を入れてよく混ぜる。

3.2を5等分にして丸く成形し、サラダ油を熱したフライパンで両面焼いて完成。

1人分で大葉5枚を使うので、大葉の風味をたっぷり感じられる一品です。
大葉の大量消費レシピとしてもおすすめです。
醤油で味付けすることの多いつくねも、味噌で味付けすると、いつもと変わった味になりますよ。
大葉は一度にたくさん食べるのは難しいですが、今回のレシピのように刻んでひき肉と混ぜて使うと、トッピングにするより多く使用できます。
ほかにも大葉たっぷりの餃子や豆腐ハンバーグ、和風ガパオなど、ひき肉と組み合わせた料理がおすすめです。
食物繊維やカリウム、カルシウム、ビタミンAやKがたっぷり含まれているので、日々の不足しがちな栄養素をちょい足しできますよ。
食塩相当量:1.3g
大葉おろしで食べる鶏肉のから揚げ

【材料】(1人分)
鶏もも肉 150g
★おろし生姜 小さじ1/2
★おろしにんにく 小さじ1/2
★ポン酢しょうゆ 小さじ1
片栗粉 大さじ1/2
小麦粉 大さじ1/2
揚げ油 適量
大根 50g
大葉 2枚
赤しそふりかけ 小さじ1/2
【作り方】
1.鶏もも肉は一口大に切り、★の調味料を揉みこんで10分置く。

2.大葉は千切りにする。大根はすりおろして水気を切り、大葉、赤しそふりかけと混ぜる。

3.1に片栗粉、小麦粉をまぶし、170℃の揚げ油で5~6分揚げる。

4.油を切り、2の大葉おろしを添えて完成。
この季節でもさっぱり食べられる、大人気のから揚げレシピです。
から揚げの下味は生姜、にんにくと少量のぽん酢しょうゆで薄味に仕上げています。
大根おろしは生の大葉だけでなく、市販の赤しそふりかけも混ぜることでしその風味をアップ。
ふりかけの塩味でおいしく食べられます。
今回ご紹介した大葉おろしは、から揚げ以外にもとんかつやてんぷらなどの揚げ物、焼いた魚や肉の付け合わせにもおすすめです。
大葉は刺身のツマとして使用されて、殺菌作用や防腐効果があります。
お弁当のおかずの間の仕切りとして使うのもおすすめです。
鮮やかな緑は彩りにもなり、食べられるのでごみも出ず、栄養のちょい足しにもなります。
お弁当に入れる際は、ペーパーでしっかり水気をふき取って使ってくださいね。
食塩相当量:1.3g
* * *
大葉は緑の葉のものを指しますが、ほかにも赤じそや、和食のあしらいに用いられる芽じそや穂じそ、漬物に加工されるしその実など、さまざまな種類があります。
どれも香りがよいので、葉と合わせて楽しんでくださいね。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。
