文士の逸品
文士の逸品に関する記事39件
◎No.19:川端康成の土偶 文/矢島裕紀彦 「深夜の中空に一つ冴えている、鬼気をおびた寒月の光」 川端康成をそうたとえ…
◎No.18:菊池寛の将棋駒 文/矢島裕紀彦 菊池寛は文壇屈指の将棋愛好家だった。1日数回、盤の前に座す。対する相手のな…
◎No.17:梅崎春生のカメラ 文/矢島裕紀彦 文壇酒徒番付で、故人ながら殊勲賞に推挙されるという異例の事態の当事者とな…
◎No.16:泉鏡花の兎の置物 文/矢島裕紀彦 神経症と言っていいくらいの、独自の気の遣い方であった。極度に黴菌(ばいき…
◎No.15:田山花袋の版木 文/矢島裕紀彦 3センチほどの厚みの、がっしりとした平板。材はサクラだろうか。表面には、梯…
◎No.14:海音寺潮五郎の日本刀 文/矢島裕紀彦 昭和16年(1941)11月、作家・海音寺潮五郎(かいおんじ・ちょう…
◎No.13:岡本かの子のロケット 文/矢島裕紀彦 天真爛漫のナルシスト。自分の美貌を確信し、こんな台詞を吐く。パリにい…
◎No.12:中原中也の空気銃弾ケース 文/矢島裕紀彦 犬でも虫でもせぬ就職なんぞは、したいとも思わない。そういう中原中…
◎No.11:正岡子規の学帽 文/矢島裕紀彦 たったの35年にも満たない一生。しかも、そのうち5分の1余りを、東京・根岸…
◎No.10:久生十蘭の麻雀牌 文/矢島裕紀彦 本名の阿部正雄は平凡過ぎる。ペンネームの久生十蘭こそ、フランスの大物演出…
◎No.09:壺井栄の姫鏡台 文/矢島裕紀彦 高さ70.5センチ。薄茶色の小さな姫鏡台。それが、小豆島・内海(うちのみ)…
◎No.08:高村光太郎の長靴 文/矢島裕紀彦 胸に消ゆることなき妻・智恵子の俤(おもかげ)を抱いて、高村光太郎は岩手県…
◎No.07:太宰治のマント 文/矢島裕紀彦 三鷹時代の太宰治の写真のうち数葉に、マント姿のものがある。煙草を手に陸橋の…
◎No.06:萩原朔太郎のギター 文/矢島裕紀彦 大正5年(1916)1月、29歳の萩原朔太郎は友への手紙にこう記した。…
◎No.05:寺山修司の人形 文/矢島裕紀彦 走っている汽車の中で生まれたという出生譚に始まって、年譜は意図的な虚構性に…
◎No.04:石川啄木の歌留多 文/矢島裕紀彦 天才歌人・石川啄木に、日本一の代用教員を自負していた時期がある。明治39…
◎No.03:向田邦子のシャツジャケット 文/矢島裕紀彦 書きはじめると、恐ろしいほどの集中力で原稿を仕上げていくタイプ…
◎No.02:江戸川乱歩の映写機 文/矢島裕紀彦 うつし世はゆめ 夜の夢こそまこと--そんな妖しく危うげな言の葉を、江戸…
◎No.01:夏目漱石の硯 文/矢島裕紀彦 年来の胃腸病に悩まされていた夏目漱石が、伊豆修善寺温泉を訪れたのは明治43年…
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