新着記事

江戸時代の有名事件に登場した犬の糞 江戸時代の犬にまつわるスキャンダル|有名事件に登場した犬の糞 つなん雪まつり【新潟県 新潟県 】 新潟県「つなん雪まつり」が1位を獲得!|行ってみたい冬の絶景スポットランキングTOP10 口ゴム超ゆったりパイル靴下|ゆったりとした穿き心地で足元を温める 猫と人は家族や友人のように親しくなれるのか 猫と人は友達になれるの?|猫と「楽しい時間」を過ごす方法 下図の(ア)は足長、(イ)は足囲を示しています 意外と知らない!靴のウィズ表記【快適に過ごせる靴との出会いvol.6】 40代以上が選ぶ! 応援していた80年代アイドルランキング 40代以上が選ぶ! 応援していた80年代アイドルランキング|3位は中山美穂、2位は小泉今日子、1位は? お洒落のポイントは眼鏡。その日の気分でかけかえる。手にしているのは『魔女の宅急便』の主人公キキの相棒、猫のジジのぬいぐるみ。 角野栄子さん(児童文学作家)「読書体験はものすごく大切。心の中に降り積もった言葉が、やがて生きる力になるのです」【サライ・インタビュー】 飼い主さんの想像以上に多い 誤飲事故は寒い今が危険 「うちの子〇〇を食べちゃったんです!」犬・猫の誤飲事故は冬が危険 |獣医が教える助けるために飼い主がすべきこと コミュニケーション 【ビジネスの極意】「最近の若者は……」という言う前に実践したい|部下のコミュニケーション能力を上げる方法 定番野菜で簡単減塩おかず2選 【管理栄養士が教える減塩レシピ】|栄養を逃さない一工夫! 定番野菜の簡単おかず2選

サライ本誌最新号

ピックアップ記事

  1. 松本零士 不滅のアレグレット〈完全版〉

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

趣味・教養

ギターの名手だった萩原朔太郎の愛用ギター【文士の逸品No.06】

◎No.06:萩原朔太郎のギター

萩原朔太郎のギター(前橋文学館蔵、撮影/高橋昌嗣)

文/矢島裕紀彦

大正5年(1916)1月、29歳の萩原朔太郎は友への手紙にこう記した。

「八日に我々の洋楽会の第一回の演奏会があります。袖口からあの
金のカフスボタンを光らせてギターを弾くところを御想像下さい」

この前年、朔太郎はマンドリンとギターの合奏を目的とするゴンドラ洋楽会を組織。本格的な音楽活動に没頭していた。マンドリンは斯界の先駆者たる比留間(ひるま)賢八らに習い、ギターは音楽学校で。素人離れの腕前だった。

研ぎ澄まされた音感は、詩作品にも反映。犬の遠吠えを「のをあある とをあある やわあ」と綴るなど、独得の擬音を案出。リズム感や押韻でも、抜群の冴えを見せた。

明治末期に求めたという愛用のギター(群馬県前橋市・前橋文学館蔵)は、イタリア製の最高級品。通称「つばめ印」。胴体部分につばめを模した洒落た貝殻細工が施されている。練習用に使い込んだものと違い、ネック部分に擦り減った形跡はない。思うに、晴れの舞台で使用したものか。

晩年好んだ古賀メロディを奏でるには、エキゾチックに過ぎる外観。若き日の詩人のダンディズムが匂い立つ。

文/矢島裕紀彦
1957年東京生まれ。ノンフィクション作家。文学、スポーツなど様々のジャンルで人間の足跡を追う。『サライ.jp』で「日めくり漱石」「漱石と明治人のことば」を連載した。

写真/高橋昌嗣
1967年桑沢デザイン研究所 グラフィックデザイン科卒業後、フリーカメラマンとなる。雑誌のグラビア、書籍の表紙などエディトリアルを中心に従事する。

※この記事は、雑誌『文藝春秋』の1997年7月号から2001年9月号に連載され、2001年9月に単行本化された『文士の逸品』を基に、出版元の文藝春秋の了解・協力を得て再掲載したものです。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. 森茉莉が可愛がっていた犬のぬいぐるみ【文士の逸品No.39】
  2. 中勘助が幼少期に使っていた銀の匙【文士の逸品No.38】
  3. 林芙美子が出版記念品として配った灰皿【文士の逸品No.37】
  4. 音楽好きの宮澤賢治が奏でたチェロ【文士の逸品No.36】
  5. 文士・尾崎士郎が履いていた奇妙な下駄【文士の逸品No.35】
PAGE TOP