新着記事

欅のこぶ付き指圧棒|絶妙な具合でツボを刺激する天然木の指圧棒 最終的に色付けをしてできあがり ユネスコの無形文化遺産、スペイン・バレンシアの「火祭り」|火祭りアーティストとはいったい何? クラシックなデザインに足を止める人が多く、常にギャラリーが絶えない初代クラウン(1955年~) 初代から最新まで、歴代クラウン15台がショッピングストリートの石畳スペースに一挙集結! 元町商店街とクラウンがコラボした「クラウンDay at Motomachi」![PR] 【ビジネスの極意】ホリエモンの宇宙事業に学ぶ、仕事のモチベーションの高め方 【ビジネスの極意】ホリエモンの宇宙事業に学ぶ、仕事のモチベーションの高め方 膝や腰の痛み、原因は足の形かも 甲高や扁平だと、なぜひざや腰に負担がかかるのか?|「足の形」が原因の膝や腰の痛み メイドイン京都の小さなおりん|澄んだ音色が心地よい手のひらサイズのおりんセット 黒澤明『用心棒』 観るたびに面白く、見飽きない。どんなハリウッド映画も吹き飛ばすほどの痛快さ|黒澤明『用心棒』【面白すぎる日本映画 第28回】 日本リメイク版『24』ジャック・バウアー役を演じてほしい俳優ランキング|3位 は 岡田准一 、2位は ディーン・フジオカ 、1位は? 日本リメイク版『24』ジャック・バウアーを演じてほしい俳優ランキング|3位 は 岡田准一 、2位は ディーン・フジオカ 、1位は? 被災時に預貯金などを引き出すには【被災したときに役立つ生活再建のための知識】 被災時に預貯金などを引き出すには【被災したときに役立つ生活再建のための知識】 出雲黒柿の香筒|柿の古木が生む超希少な材を使った伝統の逸品

サライ本誌最新号

住宅特集アンケート実施中です!

別冊付録「大人の逸品カタログ」商品はこちらから

ピックアップ記事

  1. クラシックなデザインに足を止める人が多く、常にギャラリーが絶えない初代クラウン(1955年~)

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

趣味・教養

寺山修司が愛蔵していた妖しすぎる人形【文士の逸品No.05】

◎No.05:寺山修司の人形

寺山修司の人形(寺山修司記念館蔵、撮影/高橋昌嗣)

文/矢島裕紀彦

走っている汽車の中で生まれたという出生譚に始まって、年譜は意図的な虚構性に富む。主宰する劇団「天井桟敷」の演劇も、既成の劇場という枠から飛び出して市街劇を繰り広げるなど、話題に事欠かなかった。

そんな前衛的芸術家・寺山修司の、短歌から映画までの多彩な足跡をたどる場であったればこそ。青森県三沢市の寺山修司記念館には、何やら怪しげな実験場のような空気が満ちていた。

そこに、ヒロインとしてご登場願ったのは寺山愛蔵の一体の人形。取り出した巻尺で実測に及べば、高さ65センチ。これを、たとえば身長160 センチの女性に見立てスリーサイズを割り出すと、バスト 138、ウエスト 113、ヒップ130 という強烈な数字が現出した。その名も「大山デブ子」人形。自作の映画『檻』や演劇『大山デブ子の犯罪』にも登場する、寺山の創造物のひとつであった。

青い瞳と紅の唇。肉感豊かな乳白色の肌にまとうは、両足のストッキングとハイヒールのみ。右太股(ふともも)の靴下留に付着の小さな赤い薔薇が、いともエロティックな香り。が、やがて、エロスを超越した包み込むような母性のやさしさが周囲に漂ってきた。

かつて「母を捨てた」と述べたのも虚構。寺山の身辺には、つねに母はつの影があった。彼の愛した女性たちの肖像にも、驚くほどその面影が重なって見えたと伝えられる。

文/矢島裕紀彦
1957年東京生まれ。ノンフィクション作家。文学、スポーツなど様々のジャンルで人間の足跡を追う。『サライ.jp』で「日めくり漱石」「漱石と明治人のことば」を連載した。

写真/高橋昌嗣
1967年桑沢デザイン研究所 グラフィックデザイン科卒業後、フリーカメラマンとなる。雑誌のグラビア、書籍の表紙などエディトリアルを中心に従事する。

※この記事は、雑誌『文藝春秋』の1997年7月号から2001年9月号に連載され、2001年9月に単行本化された『文士の逸品』を基に、出版元の文藝春秋の了解・協力を得て再掲載したものです。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. 森茉莉が可愛がっていた犬のぬいぐるみ【文士の逸品No.39】
  2. 中勘助が幼少期に使っていた銀の匙【文士の逸品No.38】
  3. 林芙美子が出版記念品として配った灰皿【文士の逸品No.37】
  4. 音楽好きの宮澤賢治が奏でたチェロ【文士の逸品No.36】
  5. 文士・尾崎士郎が履いていた奇妙な下駄【文士の逸品No.35】
PAGE TOP