【セカンドライフで気になるイベントやお金のこと】
退職金を受け取る前に
あらかじめ計画を立てておきたい「使いみち」
退職時には多くの人がまとまった額の退職金を受け取りますが、無計画に使っていると、気がついたときにはなくなっていた、ということになりかねません。老後のための大切な蓄えですから、そのようなことにならないよう、使いみち(「いつ」、「何に」、「どのくらい」)・預け先・運用するしない…など、早めに計画しておく必要があります。
受け取る前に考えておく
1.勤務先などの退職金制度と受取方法を確認しておく:退職金の受け取り方によっては、後述のように税金のかかり方も変わってきます。
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2.使いみちと金額を見積もる:リタイア後のイベントにかかるお金をリストアップしたうえで見積もります(「定年後は年金だけで暮らせますか?|リタイア後のイベントにかかるお金を知る【今からはじめるリタイアメントプランニング】」参照)
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3.残る金額があれば、預け先・運用先を検討しておく:資産運用の基本を念頭において、十分に検討します。(「老後の資金を増やす!|リスクを考えながら資産を運用するポイント【今からはじめるリタイアメントプランニング】」参照)
(C)2019 NPO法人 日本FP協会
「受け取り方」で変わる退職金の税金
退職金の使いみちを想定したら、それに合わせた受取方法も考えておきます。勤務先により選択肢は異なりますが、基本は以下の3つ。受取方法によって税金も変わるため、自分の希望に合わせながら受取額を最大にする方法を検討するとよいでしょう。
(C)2019 NPO法人 日本FP協会
退職金の運用でやってはいけないこと
ある程度、まとまった金額を手にすると、少しでも増やしたい、ローンを完済したいなどと考える人は少なくないでしょう。ただ、慣れない投資商品に一度に数百万をつぎ込んで損を抱えるケース、完済を急ぐあまり大半を住宅ローン返済に回して生活資金に影響が出てしまうケースなど、やってはいけないパターンに陥る人も見受けられます。充実したセカンドライフを送るための大切な資金ですから、いったんは預貯金などに置いておき、冷静に判断することが大切です。
※2018 年6月1日現在の法令・制度等に基づいて作成しています。
※本記事はNPO法人 日本FP協会発行のハンドブック「今からはじめるリタイアメントプランニング~50代から考えるセカンドライフ~」から転載したものです。ハンドブックに記載の書き込み表は、上記リンクよりダウンロードできます。
協力:NPO法人 日本FP協会 https://www.jafp.or.jp/