【セカンドライフで気になるイベントやお金のこと】
リタイア後の住まいは
どこでどのように住むか―早めに計画を立てておく
老後の住まいの選択肢は多岐にわたります。リタイア後の住まいをどうするかは、その人がどのようなセカンドライフを望んでいるかによって変わってくるといえます。
早いうちから夫婦や家族でよく話し合って、どこでどのような暮らしをしたいか、可能な限り意見をすり合わせておきましょう。また、その希望をかなえるには、どれくらいの費用がかかるかも調べておき、計画を立てておくとよいでしょう。
(C)2019NPO法人日本FP協会
持家に住み続けるならリフォームを予定
そのまま住み続ける選択をするなら、リフォームのことを考えておきましょう。老朽化によるメンテナンスだけでなく、高齢期の暮らしを考慮したバリアフリーリフォームも必要になってくるでしょう。現在の家のどこが不満なのか、また将来どのようなリフォームをしたいのか、家族で話し合っておくことから始めます。
また、リフォームの費用は、家によって事情が異なるため、わかりづらいところがあります。日ごろから近所や知人の事例やリフォーム会社の広告を調べるなどして、自分なりに知識を養っておきましょう。ただし、それらはあくまで目安です。実際にいくらかかるかを知るためには、複数の会社に見積りを依頼します。
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持家にこだわらず選択肢を広げてみる
国土交通省のアンケート調査によると、「土地・建物を所有したい」という人は約8割を占め、依然持家志向が強いことがわかります。経済面のメリット・デメリットは地価の動向など不確定要因もあり、どちらがよいとはいえません。ただ、これから土地・建物を購入するとなるとまとまった資金が必要ですし、将来、自宅の広さや設備、周りの環境が自分たちの暮らし方に合わなくなることも考えられます。
持家にこだわらずに視野を広げると、夫婦2人暮らしに向いたサイズの賃貸マンションや、将来のことを考えたサービス付き高齢者向け住宅など、さまざまな暮らし方を比較検討することができます。柔軟な姿勢で、これからの住まいを考えてみてはいかがでしょうか。
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※2019年6月1日現在の法令・制度等に基づいて作成しています。
※本記事はNPO法人日本FP協会発行のハンドブック「今からはじめるリタイアメントプランニング~50代から考えるセカンドライフ~」から転載したものです。ハンドブックに記載の書き込み表は、上記リンクよりダウンロードできます。
協力:NPO法人日本FP協会 https://www.jafp.or.jp/