学校が休校になったり、イベントが自粛されたり、さらには入国制限まで、世界中に影響が広がっている新型コロナウイルス。世界中で、新型コロナウイルスのニュースが毎日のように話題となっていますね。ILO(国際労働機関)は3月18日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、リーマンショックを上回る、最大で約2,500万人に失業の恐れがあるといった予測を発表しました。いつまで続くのかわからない新型コロナウイルスの影響を、不安に思っている方も多いと思います。世の中の人々は、どのように感じているのでしょうか? そこで、チャットプラス株式会社(https://chatplus.jp)が、全国20代~60代の男女を対象に「コロナウイルスによる影響と意識調査」を実施しました。コロナウイルスの影響で今、世の中の人々がどのようなところに困っているのか聞いています。
■コロナウイルスの影響で今、困っていること・不安に思っていること
「新型コロナウイルスの影響で困っていることは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『マスクが買えない(69.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『どこにも出かけられない(34.4%)』、『ティッシュやトイレットペーパーが買えない(21.7%)』、『職場の経営が危機的状況(13.1%)』、『休校により子どもの面倒を見なくてはいけない(7.7%)』、『子どもが休校のため、食費がかかる(7.4%)』と続きました。
マスクだけでなく、トイレットペーパーなどの日用品も買えないとなると困りますよね。主にサービス業などの企業が営業を自粛したり、学校が休校になったりと生活に支障が出ている家庭が増えていることがわかります。また、マスコミで騒がれているよりも、子どもの面倒について心配に思っている人は少ないようですね。
■【日本国内での対策についてどう思いますか?】休校処置や外出制限について
次に「学校の休校処置や外出制限に関してどう思いますか?」と質問したところ、『適正だと思う(29.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『年配の方は不要不急な外出は控えた方が良いと思う(26.7%)』、『学校だけでなく職場や週末外出なども制限したほうが良いと思う(21.1%)』と続きました。
様々な思いがあるようですが、どちらかというと、より厳しくした方がよいという意見の方が強くなりました。最も多かったのは、高齢の方や持病がある方は、症状が悪化する可能性があるので、不要不急な外出を控えるべきという意見です。
また、学校だけでなく企業も制限をかけるべきと思っている方が多いようです。通勤ラッシュや会社などの密閉空間は、感染の恐れがあるので避けたいですよね。
■職場への被害は? 在宅勤務を推奨している企業は約2割!?
さて、勤めている会社の売り上げに影響は出ているのでしょうか? 売り上げへの影響について聞いたところ、約7割の方が『被害が甚大である(26.2%)』、『やや影響がある(45.0%)』と回答し、次いで『あまり影響はない(20.7%)』、『まったく影響はない(8.1%)』と続きました。
自粛や予約キャンセルなどの影響で、多くの企業の経営に影響がでているようです。特に、航空会社や旅行代理店、留学斡旋などは特に被害が甚大なようです。次いで飲食業やイベント関連業種、中国に資材を依存している家具販売や建設業、不動産販売などにも影響を及ぼしているようです。被害が甚大な業種については、ビジネスや雇用が維持できるよう、社会的な支援や保障、取り組みが必要かもしれません。
続いて「職場のコロナ対策で行っている施策について教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『マスクや消毒、検温などの予防策(50.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『飲み会などの禁止または自粛(32.1%)』、『来訪、往訪の禁止または制限(17.1%)』、『一部在宅勤務(14.8%)』、『オフィスビルの出入り禁止または制限(4.9%)』、『一部時差出勤(17.6%)』、『全社時差出勤(6.4%)』、『全社在宅勤務(3.3%)』と続きました。
予防策としてすぐにできる、マスクや消毒、検温などの対策をしている企業は多いですが、時差出勤や在宅勤務などを全社的に取り組んでいる企業は、実はかなり少ないことがわかりました。大企業や一部のネット企業などは推し進めているものの、実際にはまだまだ急な事態に対応しきれていない企業が多いのかもしれません。
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新型コロナウイルスの影響は、7割の方の日用品の購入について混乱を招き、7割の企業に悪影響を、中でも1/4の企業に甚大な被害を及ぼしていることがわかりました。また、在宅勤務を導入した企業は約2割のようです。
新型コロナウイルスの影響をこれ以上広げないためにも、今後もひとりひとりの節度ある行動が求められますね。