取材・文/ふじのあやこ

新型コロナの流行に伴い、私たちの生活は激変した。人とはソーシャルディスタンスという一定の距離を保ち、日常的なマスクの着用など国民全体でのルールが敷かれているものもあれば、リモートワークや失業など、個人によって大小それぞれ異なった変化も起こった。

この連載ではコロナ禍によってもたらされたさまざまな変化により、人生が変わってしまった人たちに話を伺っていく。

「彼女とは今まで一緒に暮らしていても大きな揉め事もなく、このままずっと一緒にいるんだろうなって思っていました。それがコロナ禍によって決定的な価値観の違いが浮き彫りになってしまって……」と語るのは、拓真さん(仮名・37歳)。長く同棲中の彼女がいるが、結婚に踏み切れない理由が2つあるという。

“複雑な家庭環境”というレッテルを貼られた過去を持つも、気にしていない

拓真さんは東京都出身で、母親と1歳下と6歳下に弟のいる4人家族。母親は離婚経験が2度ある“バツ2”で一番下の弟とは異父兄弟となる。複雑な家庭環境で育ったイメージを持たれることが多いものの、家族との関係は良好とのこと。

「母親が何に関してもルーズな人なんですが、最初からずっと同じイメージなので特に腹は立たないというか。それに僕もルーズというか適当で『まぁなんとかなるだろう』的な精神の持ち主なので、よっぽどのことがないと怒りません。1つ下の弟のほうが几帳面だったので家ではピリピリしていましたね。

一番下の弟の父親とは中学生の頃まで一緒に暮らしていたのですが、いい人でした。離婚する前の両親は言い合いになることばかりだったのに、それでも父親のほうが離婚したくないみたいだったんです。僕たち子どものことを考えて。でも、本当に辛そうだったから『離婚してもいいよ』と僕たちから言いました。今はあまり交流しなくなったけれど、一番下の弟が小さい頃は離婚してからも定期的に会っていました」

家族のことは好きだと言うが、結婚に対しては絶対にしなくてはいけないものではないと思っているそう。

「好きな人同士が一緒にいるだけでいいんじゃないかなって。まぁ結婚は相手があることなので、相手が望めば結婚することも考えますが、自分の中ではそこまで重要なことだとは思っていません。

なんでそんな考えに至ったのかはちゃんと考えたこともなくてよくわかりません。自分も離婚するのではないかという思いは少しぐらいあるものの、嫌々一緒にいるよりも離婚したほうが健全だし、家族というものの大切さも理解しています。でも、なんとなく結婚というものが制度だけという無機質なもののような感じがして」

【バツイチの彼女と、結婚を気にしない同棲生活。次ページに続きます】

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