プライベートを覗き見するようで、面と向かっては聞きづらいお隣の寝室事情。よその夫婦は同じ部屋で寝ているのか? それとも別々か? 不動産関連の比較査定サイト「リビンマッチ」が子持ち既婚者・男女268人を対象に「夫婦の寝室事情」を調査した。その結果を基に、リアルな夫婦の寝室事情をみてみよう。
子持ち夫婦の42.5%は「寝室が別々」
まず現状の「夫婦の寝室」について聞いている。すると『同室』(57.5%)、『別室』(42.5%)とわずかに「同室」の方が多かった。とはいえ「別室」と答えた夫婦も約4割。5組中2組の夫婦は「寝室は別々」という現状がわかった。
さらに詳しく「婚姻期間」をみてみると、「同室」「別室」共に『25年~50年未満』(同室:59.7%、別室:61.4%)が最多で、次いで『10年~25年未満』(同室:29.9%、別室:28.1%)だった。
寝室が別室の理由1位は『ゆっくり寝たい』
では、寝室が別室の人はどうして別々になったのか? その理由を尋ねてみると、『ゆっくり寝たい』(43.9%)と『配偶者と生活のリズムが異なる』(38.6%)との回答が多く、以下『配偶者とプライベートを分けたい』(17.5%)、『配偶者のいびきがうるさい』(13.2%)、『配偶者が子どもと寝る』(12.3%)、『配偶者と仲が悪い』(4.4%)、『その他』(1.8%)だった。
別室のタイミング『結婚10年目』が最多
では、寝室が別室になったのは結婚何年目からか? 最も多かったのは『10年目』(18.4%)、以降『20年目』(14.9%)、『30年目』(10.5%)と区切りの良い年数が多い結果に。このタイミングで話し合う夫婦が多いようだ。一方で、『1年目』『3年目』(共に7.0%)、『2年目』(1.8%)、『5年目』(7.9%)など結婚歴が5年以下の夫婦でも23.7%が別々に寝ていることもわかった。
一般的に、寝室が別だと夫婦仲が悪いのではと思われがちだが、そうとは限らないようだ。今回の調査では、仲が悪いからという理由よりも、お互いの睡眠をきちんと確保するために、あえて別々にするという考えの夫婦が多かった。
睡眠は“時間”も大事だが、それよりも“質”が重要といわれている。いびきがうるさい!とストレスを感じながらでは、寝ても疲れが取れないだろう。寝室は別でも、普段から夫婦でコミュニケーションがきちんととれていれば、何ら問題ないのかもしれない。
※リビンマッチ調べ
文/鳥居優美