「倭(やまと)し麗(うるわ)し」と称賛された奈良には、「うまし」ものが満ちている。悠久の古都を散策した後は、この地に所縁(ゆかり)の食材をふんだんに用いた美味を堪能したい。

進化を続ける廣岡流日本料理。中心地への移転でさらに進化する

「鰤大根の土鍋ご飯」は、炭焼きの鰤と大根を炊きこんだもの。

五條市で創業し、令和7年奈良市内に移転。新たな幕を開けた。

「樹齢千年以上になる吉野杉の一枚板のカウンターで、全国の秀逸な食材による料理を奈良県産の清酒、ワインと共に楽しんでいただく。独学で身に付けた和食だからこそ、他にはない味の体験をお届けしたい」と店主の廣岡信行さん。

「白甘鯛と揚げごま豆腐のお椀」は、濃厚なごまと淡泊な甘鯛の妙。コースは他に、造りや客前で焼く火鉢料理、三輪素麺、吉野葛の葛餅など10種ほど。昼夜共に1万6500円。
奈良の農家が栽培したデラウェアや五條市のシャインマスカットなどを原料に醸す「木谷ワイン」。鹿のエチケットにも奈良愛が表れる。ワインクーラーは東大寺の住職、清水公照氏が絵付けした木桶。

徳島県産の白甘鯛のお椀は、擂り下ろした蓮根を加えたみぞれ仕立てに。土鍋ご飯も、冬の煮物料理「鰤大根」を思わせる味にと独自性を出す。「ご飯にも合う唯一のワイン」と廣岡さんが推す奈良県のワイナリー「木谷ワイン」とのペアリングが、新旧の食文化の融合を感じさせてくれる。

食べ歩きなど独学で料理を身に付けたという店主の廣岡さん。自身も日々進化している。

お料理 ひろ岡

奈良市元林院町15
電話:0742・95・5587
営業時間:12時~、18時30分~(一斉スタート) 要予約
定休日:水曜、木曜ランチ、毎月1日ランチ
交通:近鉄奈良駅下車、徒歩約9分

取材・文/中井シノブ 撮影/伊藤 信、大道雪代

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