さまざまな分野において意識の変化が大きい令和の時代。若い世代を見守る世代としては、今どきの結婚観がどんなものなのか、気になることはありませんか? 女性のための転職サイト『女の転職type』は、現役で働く若い世代の女性にお金、夫婦別姓、家事分担など、いまどきのリアルな結婚観を調査しましたので、ご紹介します。
結婚相手に求める最低年収は526万円
【Q.1 現在の結婚観は?】 ※未婚者のみ(有効回答数575名)
法律婚、事実婚問わず、現在の結婚観について尋ねたところ、「いつかは結婚したい」37.4%が最も多く、「近いうちに結婚したい」を含めると、72.4%の人が結婚したいと回答しました。一方で「結婚に興味がない」は14.8%と、結婚に縛られない生き方を求める女性も珍しくないことがわかる結果になりました。
【Q.2 結婚相手に求める最低年収は?】
結婚相手に求める最低年収は、「500~600万円未満」29.7%が最も多く、次いで「400~500万円未満」21.3%、「600~700万円未満」15.1%となりました。平均は526万円でした。
仕事を辞めてもいいと思える結婚相手の年収は836万円
【Q.3 「結婚したら仕事を辞めてほしい」と言われたらどうする?】
お付き合いしている人から「結婚したら仕事を辞めてほしい」と言われたらどうするか尋ねたところ、「相手の年収に関係なく、仕事は辞めない」が、42.9%と最多となりました。
一方、「相手の年収が高ければ、仕事を辞める」と「相手の年収に関係なく、仕事を辞める」を足すと43.8%となり、仕事を辞めない派と辞める派がほぼ同数であることがわかりました。
【Q.4 辞めてもいいと思える相手の年収は?】
Q.3で「相手の年収が高ければ、仕事を辞める」と回答した人に、辞めてもいいと思える相手の年収を聞いたところ、「1000万円以上」が最も多く25.7%の人が回答。続いて800~1000万円未満が25.1%、600~700万円未満が18.4%と続き、平均は836万円となりました。
【Q.5 仕事を辞めない理由は?】 ※複数回答あり
Q.3で「相手の年収に関係なく、仕事は辞めない」と答えた人に辞めない理由を尋ねると、1位は「気兼ねなく使えるお金を稼ぎたい」で78.2%、2位は「社会とのつながりをもっていたい」で74.4%と、どちらも7割を超える回答数となりました。他の回答では「稼げるうちに貯金したい」67.4%、「自分に自信を持つため」49.1%、「離婚リスクに備えるため」42.0%、「キャリアアップしたい」33.2%、「仕事が楽しい」31.0%となりました。
4人に1人が夫婦別姓を希望
【Q.6 選択的夫婦別姓ってどう思う?】
選択的夫婦別姓制度について尋ねたところ、「制度に賛成だが、自分は夫婦同姓がいい」が最も多く、約半数の人が回答しました。一方、「制度に賛成で、夫婦別姓がいい」も25.7%おり、4人に1人が別姓を希望しています。制度に反対する人は2.5%しかいませんでした。
【Q.7 Q.6を選んだ理由は?】※複数回答あり
Q.6で選んだ回答についての理由を尋ねると、「多様な生き方を認める」「個人の自由を尊重」が、同率で56.5%と最多となりました。次いで「名義変更に手間がかかる」41.8%、「男女平等社会の実現」31.6%、「家族の一体感」24.4%、「仕事に影響する」23.7%、「相手の姓を名乗りたい」22.6%、「子供への影響」20.8%と続いています。
理想の家事育児分担、1位は五分五分
【Q.8 結婚後の家事育児の分担、どのくらいがいい?】
法律婚、事実婚問わず、結婚したらパートナーとどの程度、家事育児を分担したいか尋ねたところ、「自分5:相手5」が最も多く、41.0%の人が回答しました。2位は「自分6:相手4」26.9%、3位は「自分7:相手3」17.1%となっています。
「自分>相手」の回答数は50.2%なのに対し、「自分<相手」の回答数は4.4%しかおらず、家事育児の負担は自分の方が大きいことを厭わない女性が多いことがわかりました。
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昭和、令和と時代の変化を見てきた世代にとって、現代の若者が持つ結婚観には、大きな変化があると言わざるをえません。しかし、意識は変われど、幸せな人生を願う気持ちは世代によって変わるものではありません。若い世代の活躍を見守りつつ、今後も意識の変化に注目していきたいものですね。
調査概要
調査内容:第28回「教えて!今どきの結婚観」|データで知る「女性と仕事」
調査期間:2021年6月4日~6月17日
有効回答数:864名
調査対象:『女の転職type』会員
調査方法: Web上でのアンケート
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。