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文/鈴木珠美
サライ世代の車の選び方、考え方。自分のためにとことんわがままになろう!

さまざまな世代のカーオーナーの取材を続けて20年あまり。近ごろ取材していて気持がわくわく高まるのがサライ世代のオーナー取材です。

【エピソード1】
旦那様の愛ある言葉をきっかけに、再び車が好きだった頃に戻る。

20代の頃は車が好きでスポーツカーに乗っていたAさん。28歳で結婚しお子様が生まれましたが、どうしても愛するスポーツカーを手放すことができなかったAさんは、同じく車が好きな旦那様とも相談し、しばらくはスポーツカーにチャイルドシートを装着して車を維持。でも二人目のお子様を身ごもったときに大好きなスポーツカーを手放すことを決断しました。それ以来、家族構成に見合う車を選んで乗り続けてきました。ミニバンに乗ったり、スライドドアが装備された車に乗ったりしながら、数台を乗り継いでいきます。お子様が成長し、免許を取得する年齢になり、やがて独立。Aさんの子育てはひと段落しました。夫婦ふたりの生活になったとき、ふと、旦那様が「君が好きな車に買い替えたら?」と言ってくれたそうです。Aさんは久しぶりに自分のためだけに車選びをはじめました。

「もうすっかり車が好きだった頃さえも忘れていたので、最初は別に今の車のままでいいよと言っていたんです。でも主人に言われてから、1台、また1台と何となく車を見ているうちに、あっという間に昔の自分が蘇ってきて、気が付いたら車探しに夢中になっていました。いろいろなディーラーに行ってはカタログをもらって。暇さえあればネットで検索。車を選んでいる時間は本当に楽しかったですね」

最終的には旦那様とも好みが一致し、2人乗りのスポーツカーを選んだそう。いまは夫婦ふたり、運転を交代しながら、ドライブを楽しんでいる。それにしても旦那様も車が好きなのに、奥様が選んで良いという辺り、かなりのダンディっぷりです。車選びを通して、新しい車という相棒がこれからの夫婦ふたりの生活をますます幸せに導いてくれるのではないかなと思います。

【エピソード2】
はじめて自分のためだけに、わがままに選んだマイカー

一家に一台ではなく、一人に一台、車が必要な地域で暮らすBさん。

「車が好き、嫌いではなく、車は生活の必需品でした。最初の車は母のおさがり。2台目の車は自分で買いました。結婚したときは自分の車も嫁入り道具のひとつでしたね」

車はきちんと動いてくれればそれでヨシとしていたBさんが車を好きになったきっかけは、旦那様の影響。旦那様は車が好きで、洗車はもちろん、車の小さな傷の修復やタイヤ交換などは自分で行う人だった。車が好きな旦那様と車であちらこちら出かけるうちにBさんも自然に車が好きになっていったという。お子様も車が好きになり、車が好きという共通点は、難しい思春期を乗り越えるためにも役立ったそう。子供も社会人となり結婚し独立した。そしてはじめてBさんは、自分のためだけに自分の車を購入した。

「わがままに、自分のためだけに初めて自分の車を選びました。わたしは家族の中でもそれほど車に詳しいわけではなかったので、家族の誰かに勧められた車を乗るだけで十分だったんですけど、改めて自分で車を選んでみると全然これまでと感覚が違いました。今乗っている車、とてもかわいくて、かわいくて仕方がないんです」

Bさんは満面の笑みで話してくれた。マイカーの洗車も自分で行っているという。Bさんにとって新しい車生活がスタートした。

男性も女性もライフスタイルが変わると、車選びは変わってくる。または変えざる得なくなる。誰かのために自分の好みを変えることも幸せの形のひとつかもしれないけれど、再び自分に選択肢が戻ってきたときは、おおいに自分のためだけに、わがままに楽しみたい。きっとそれは、これから先の人生を潤い豊かに力強く歩いていくための秘訣になると思う。

文・鈴木珠美
カーライフアドバイザー&ヨガ講師。出版社を経て車、健康な体と心を作るための企画編集執筆、ワークショップなどを行っている。女性のための車生活マガジン「beecar(ビーカー)https://www.beecar.jp/ 」運営。

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