■7軒目:お酒と白ワインのバル agiyao(あぎやお) 京都市下京区
――新鮮な魚介をたっぷり味わうスペイン料理
推薦人/梶 高明さん(『梶古美術』主人)

「ぐじのフィッシュ&チップス」1600円。島根のぐじを塩水に浸してひと晩置き、鱗を立たせて揚げる。心地いい揚げ加減で、九条葱ねぎソースが合う。

京都の料理店で腕を磨いた青柳旭紘さん(38歳)が、平成19年に魚料理を主とした和食店『あぎやお』を開店。若い世代にも、上質な魚を気軽に食べてほしいと、同26年、1階部分をワインバル(スペイン風居酒屋)にした。

「新鮮な魚を目新しい料理で食べさせてくれる。土日も深夜まで開いていて、使い勝手も抜群」と推薦人の梶高明さん(57歳)も通う。

オイルで煮込むアヒージョやパエリアなどスペイン料理のほか、サラダやパスタも魚が主役。黒板には今日仕入れた魚の産地と名前が書かれ、魚と料理法を選ぶという形式も斬新だ。たとえば、ぐじならトマト煮込み、白ワイン蒸し、フィッシュ&チップスの3種から選べる。

注文したぐじのフィッシュ&チップスは、英国パブ風の揚げもの。ぐじもジャガイモも外はカリッと揚がっているのに、中はほくほくとして湯気が立つ。マヨネーズ主体の九条葱のソースが香味を添え、白ワインも進む。肩肘張らず、ぐじの旨みを実感できる。

締めには濃厚な魚介の旨みが詰まったスープパエリアが最適。どの料理も分量が多めで、分け合って食べるのが楽しい店だ。

手前は「名残鱧とマイタケのアヒージョ」1800円。奥は店自慢の「スープパエリア」1600円。魚介やそのアラをたっぷり使ってだしをとるから旨みが濃い。白ワイン、グラス500円~(18種)。価格は税込み。

【お魚と白ワインのバル agiyao】
京都市下京区東洞院通五条上ル深草町592-3 1階
電話:075・344・8070
営業時間:17時~翌1時(土曜、日曜、祝日14時~)
定休日:不定
料金:5000円~
カウンター8席、テーブル24席。

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