牡蠣(かき)の季節、到来。瑞々しい磯の香り、乳白色の旨味、すべらかな舌ざわり──。冬の海の恵みを、今年も存分に味わいたい。
広島・広島市『喜多丘』の牡蠣のみぞれ鍋

50年探して辿り着いた絶品牡蠣でつくる鍋
広島の料理界を長年牽引してきた主人・北岡三千男さんは、かつてフランスでマクロン大統領から直々に表彰を受けたという名料理人。その北岡さんが「料理人人生の最後をともに送りたい」と惚れ込むのが、広島・安芸「舩富水産」の牡蠣だ。
生でも抜群に旨いが、無駄を削ぎ落とした鍋も格別。昆布だしに本葛を溶き、大根おろしに少量の梨を加えて自然な甘さを忍ばせ、調味は薄口醤油をほんの少しだけ。具材は件の牡蠣に、芹と柚子皮をたっぷりと添える。
とろりと煮えばなの牡蠣をまずはひとつ。弾力ある身を頬張ばれば、香り高いクリーム質の身があふれ出し、ヒダは赤貝のヒモのようにしゃきしゃき、貝柱からは濃い旨味が滲み出る。牡蠣ってこんなにおいしかったのかと唸る、迫力の牡蠣鍋だ。
喜多丘
広島市東区牛田本町3-2-20 牛田グランドハイツ
電話:082・227・6166
営業時間:11時30分〜14時、17時〜22時
定休日:日曜、祝日
※コース1万3000円〜、牡蠣鍋は予約時に要相談。
取材・文/渡辺菜々緒 撮影/宮濱祐美子

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