・台北市内の移動は台北MRT
台北MRTは台北捷運(たいぺいしょううん)、台北の地下鉄・新交通システムのこと。台北市内の主要な場所はほとんどこれでOKの便利な鉄道だ。初乗りは20NT$(約80円)。
・MRTに紙の切符はない
MRTに乗るために駅の自販機に目的地までのお金を入れると、出てくるのは「トークン」と呼ばれるプラスティック製のコイン。このトークンを自動改札にタッチするとゲートが開き入場できる。出る時はトークンを自動改札の回収口に入れればOKだ。
・MRTなら悠遊カード(Easy Card)が便利
MRTを利用するなら悠遊カードが便利。日本のSuicaやPASMOのようなICカードで1枚100NT$(約400円)。MRTが2割引になるほか、バスにも使えコンビニなどの支払いにも使用できる。チャージは駅の窓口やコンビニなどで行うことができる。
・MRTでは飲食禁止
台北は日本でも大人気のタピオカミルクティーや、暑さからペットボトルの水やお茶を飲んだりすることも多いと思うが、MRTのホームや車内、つまり改札から駅構内に入ったら、飲食は禁止。飴やガムも禁止なので注意。これはマナーではなく罰則で、違反すると罰金になる。持ち込むのは大丈夫なので心配ないが、口元に近づけるなど、怪しまれるような行為は避けたい。
・「月台」という駅はない
何のことかと思うかもしれないが、MRT駅の構内には「月台」と書かれた表示が数多くある。駅の名前が漢字で書かれているので、駅名と勘違いしてしまうのは私だけではないはず。「路線図には載ってないけど、月台って駅はどこ?」と思っていたのだが、この「月台」はホームのこと(よく表示を見れば英語で書いてある)。月極駐車場という看板を見て、「月極」という名の大規模駐車場チェーンがあるんだ、と勘違いするのと同じような間違いなので、注意したい。
・台鉄の台北駅の中央は広大な吹き抜けの空間で、列車乗り場は地下にある
台北から他の都市に移動するのに利用するのが在来線の台鉄(台湾鉄路管理局)と新幹線の高鉄(台湾高速鉄道)の台北駅。台鉄の台北駅はとても大きいのだが、中央部はとても広い吹き抜けの空間。切符売り場は1階だが、改札は地下だ。2階は1階の広場を囲むようにフードコート、レストラン街がある。駅で売っている台鉄弁当は有名。
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MRTは約5分くらいの間隔で運行している。台北市内、どこに行くにも利用する電車だ。人気の饒河街夜市や台北101へ行くにも便利。上手に活用したい。
(※NT$は約3.6~3.8円ですが、文中では切り上げて4円で計算しています。)
写真・文/天野光法 フリーライター/エディター。2011年に初めて台湾(台北)に行き、街並みとリノベーション建築、B級グルメに魅せられ、気付けば訪台30回以上。台湾渡航歴年間3回以上で発行されスムーズに入国できる常客証は毎年取得。訪台回数はさらに増している。