他人の家に裸足で入る、どこでもタバコを吸う、育った環境の違いだけでは片付けられない
義両親を家に招待した時に、義父のことをより無理になる出来事が起こったとか。
「お中元からしばらく経った時なので、まだ暑かったというところはあるんですが、義父が裸足で我が家に来たんです。しかも、家に着くと、コロコロを貸してほしいと言い出して、その足の裏を直に当てて掃除しだして。本人曰く、足の裏によく埃などが付くと言っていました。それって、足の汗のせいでは……と思うともう気持ち悪くて。それにタバコも色んなところで吸いだすし、灰皿を探すことなく持って来ていたペットボトルに灰を捨てていました。そんなことをされると片づけが大変なのに……。家でご飯を食べられたら嫌だから少しいいレストランを予約して、結局滞在時間は数時間だったんですけど、本当に気持ち悪かったです」
嫌悪感を抱いてしまった後のお正月の居心地も最悪だったそう。
「お正月は1日に義実家に、2日に私の実家に行くといって短期の滞在にしたんですが、一緒に食べたおせちがすごい気になりました。おせちは料理好きな義母が用意してくれていて、私は別にお寿司などを買って持っていきました。おせちはみんな直箸でとっていくんですが、義父は迷い箸はするし、さらには頭付きのエビを剥いて私のお皿に置いてくれたんです。そうなると食べるしかないんですが、その手は洗っているのかなとか気になってしまって、顔が引きつらないように必死でした……」
そして、現在桃子さんは妊娠5か月。子育てにはある絶対の躾があるとのこと。
「マナーです。夫も『外ではちゃんとやるから』とお皿にご飯を残すことは日常茶飯事。好き嫌いも小さい頃に注意されていないそうです。私の子どもは、一般のマナーのわからないような恥ずかしい大人にしたくはないのです。小さい頃はあんなに嫌だったけど、母親に叩き込まれた躾は正しかったのだと今は本当に感謝するようになりました。我が子だけは死守するつもりです」
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。