取材・文/ふじのあやこ

写真はイメージです

家族の中には、血縁のない『義(理の)家族』という間柄がある。結婚相手の親族関係を指すことが一般的だが、離婚件数が増える現在では、親の再婚相手や、再婚相手の連れ子など、家族の関係は複雑化している。血のつながりがないからこそ生じる問題、そして新たに生まれるものも存在する。義家族との関係を実際に持つようになった当事者にインタビューして、そのときに感じた率直な思いを語ってもらう。

離婚や夫婦問題・修復の課題解決型マッチングメディア「リコ活」を運営する株式会社リライフテクノロジーでは、離婚経験者を対象に「離婚時の子どもの取り決め」に関する調査を実施(実施日:2023年9月29日、有効回答数:調査回答時に離婚経験者・子どもがいると回答した1003人、インターネット調査)。調査では「離婚の際、お子さんに関する取り決めはどのように行いましたか?」との質問に対して、「口頭(29.1%)」と回答した人が最も多く、次いで「行っていない(28.7%)」と続いている。

今回お話を伺った望結さん(仮名・44歳)は、35歳のときに離婚をして現在は1人暮らしをしている。子どもは元夫と元義両親と一緒に暮らしており、まったく会えていない状況が続いているという。

両親が中学生のときに離婚。父親と再会したのは母親の死去後だった

望結さんは東京都出身で、両親との3人暮らしだった。小さい頃は父親の仕事の影響で転校を繰り返し、中学生のときに東京に定住した。定住してやっと落ち着けると思った矢先、両親は離婚。望結さんは母親と2人暮らしをすることになった。

「落ち着かない学生時代でしたね。父親は商社に勤めていて、2~3年に一度ぐらいのペースで転勤していました。

中学のときに東京に引っ越して、そこから転勤はなくなったんですが、そうしたら父親が社内の女性と不倫関係になったんです。それで両親は離婚。母親から父親の不倫内容を聞かされていたので、父親のことは気持ち悪くて仕方なかったです。だから、母親と暮らすことしか選択肢にありませんでした」

両親が離婚後は、望結さんは学生時代に父親と会うことはなかった。しかし、大学進学など何不自由なく暮らしていけたことから、父親からの援助はあったんだろうと振り返る。

「両親が離婚したとき私はもう中学生でしたし、父親が恋しいという年でもなかったからいいんですけど、父親と会うことも、母親との暮らしの中で父親の話題が出てくることもありませんでした。

母親との暮らしの中で貧しいと思うことはありませんでした。だから、父親が養育費をくれていたんだなって思っています、想像ですけど。母方の祖父母はすでに他界していて、お金で頼れるのは父ぐらいしかいなかったので」

父親と再会したのは大人なってから。母親は47歳のときに病気で亡くなり、そのときに連絡を取り合ったという。再会後の父と娘はお互いに遠慮がちで、深い話ができる関係ではなかったという。

「母親ががんで亡くなってしまって、母親の携帯に父親の連絡先があったので、連絡しました。葬儀などの準備や手続きを手伝ってもらいました。

父親は再婚して新しい家族がいましたね。当時の不倫した父親に対する気持ち悪さのようなものはなくなっていましたが、あまりに他人すぎて父親というよりも、母親と親しかった人という感じでしたね」

【1人ぼっちになりたくなくて、母親が死去後すぐに同棲、結婚へ。次ページに続きます】

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