取材・文/ふじのあやこ

離婚、再婚などで複雑化する家族関係。血縁のない家族(義家族)との関係で生じる問題、そして新たに生まれたものを、当人にインタビューして、当時感じた素直な気持ちを掘り下げます。(~その1~はコチラ)

今回お話を伺った真衣さん(仮名・39歳)は28歳の時に結婚。相手の家はお金持ちだったこともあり、新居の家具のほとんどを購入してくれたりとおせっかい気味。しかし、地方に住んでいることもあり、多干渉ということもなく、関係は良好だったとのこと。結婚5年目の時に夫に不倫が発覚したものの、別居を経て、夫婦関係は一度は修復に向かいます。

「私と夫が出会ったのも職場、浮気相手も職場と、仕事先に恋愛を持ち込むタイプなんだと思ったら、これからも同じことをもしかしたら繰り返すかもしれないと不安にはなりました。でも、別居中に私を何度も実家に迎えに来ていた姿などを見て、許そうと、もう一度信じてみようと思いました。一度目はうちの両親の考えは中立で、離婚をしてほしくないという思いも伝わってきていたから。もちろん私にも離婚したくないという思いはありました」

2度目も同じ女性との不倫。離婚を阻止するために義母から提示されたのはお金だった

再び2人で暮らし始めた後は、やり直す条件だった「相手の女性が仕事を辞めること」「残業の場合は1時間ごとに周囲の様子を写した写メを送ること」を忠実に守っていたそう。しかし、2度目は数か月後に訪れます。

「相手の女性はフリーターでお店を辞めたと言っていたのに、実際は夫の口利きで別店舗でずっと働いていたんです。そして、浮気は閉店後のお店の中で行われていました。もう気持ち悪いっていうレベルです。さすがに離婚したくないという気持ちは消え去り、再度同じ理由で戻ってきた娘に対して両親も離婚を反対はしませんでした」

相手の話を一切受け付けなかった真衣さんですが、そこに義母が現れます。そこで出てきたのは身勝手な言葉ばかりだったそう。

「表面上は謝っていましたが、『夫婦の関係が良くなくて、不安からそうなった』だの、夫をかばう発言ばかり。そして、離婚を阻止したい思いからなのか、義両親が暮らす田舎で私たちの新居を建てている事実を知らされました。初耳でしたし、さらに神経を疑うような言葉も出てきました。『新居が嫌なら、同等の金額を2人のために渡す』と。お金で解決しようとされたんです」

【次ページに続きます】

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