取材・文/ふじのあやこ

写真はイメージです

離婚、再婚などで複雑化する家族関係。血縁のない家族(義家族)との関係で生じる問題、そして新たに生まれたものを、当人にインタビューして、当時感じた素直な気持ちを掘り下げます。(~その1~はコチラ

今回お話を伺った陽子さん(仮名・35歳)は27歳のときに結婚、現在は都内で子どもと3人暮らしをしています。3歳上の旦那さまは都内出身ながら結婚が決まるまでに義母に挨拶に行ったことはなかったそう。初めて義実家にお邪魔したときに一番驚いたのは猫の多さと、アレルギー反応が出た自身の体だったと振り返ります。

「今まで猫を飼っている友人の家に遊びに行ったこともあったのに、こんなにアレルギー反応がハッキリと出たことはなくて……。鼻水と肌の痒みで、笑顔を作るのが必死でした。義母はとても優しそうな人で大歓迎してくれたことは覚えているんですが、話の内容は一切覚えていません(苦笑)」

猫は嫌いじゃないけれど、アレルギー反応で眠れない

結婚後は個人的に連絡先を交換したこともあり、頻繁に家にお呼ばれする機会が増えていったそう。断ることもできずに、病院で処方されたアレルギー薬を飲んでから遊びに行っていたと言います。

「結婚後に遊びに来てほしいと何度も誘われるので、一度病院でアレルギーを持っているのか調べてもらったんです。アレルギー検査ってたくさんの種類だと高額なイメージですが、私は猫の1択で検査したので3,000円ほどでした。そしたら確か5段階で2の結果だったと思います。そこまでひどくはないけど、猫と一緒にいない状態でこの数値だと、生理など過敏になるときは避けたほうがいいと言われました。そこでアレルギー薬を処方してもらって、飲んでから義実家に行くようにしていました。効果はてきめんで鼻水も抑えられたし、程よく快適にはなりました。元々猫は嫌いじゃなかったので、まぁこれで解決かなって思っていたんですが……」

しかし、泊まりのときには苦労したこともあったとか。

「薬が切れたからなのか、就寝時で体温が上がったことが原因なのかはわかりませんが、夜寝ていると呼吸がしにくくて目が覚めるんです。アレルギー反応なのか呼吸器官が狭くなっていて、苦しいんですよ。そんなときは冬でも夏でも窓を少し開けてその隙間で呼吸を整えていました。その間はずっと眠れなくてすごく辛かったことを覚えています……」

家も猫もキレイにしたいだけだったのに「家も猫も汚い」と逆の意味で取った義母。次ページに続きます

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