結婚後から妊娠までは7年。念願の我が子が新たな義家族関係の引き金に
絵美子さんが旦那さまと出会ったのは22歳のとき。就職先の同期として仲良くなり、27歳の時にプロポーズを受けて入籍します。
「夫は同い年で、最初は仲が良い友人といった感じなんですが、いつの間にか意識するようになって、告白されて付き合いました。勤めていたのはドラッグストアで、研修を受けてからはまずは本社ではなく各店舗の社員として働くんですが、別店舗勤務だったのでしょっちゅう顔を合わすこともなく、大きなケンカもなく、シフトを合わすこともできて。私は27歳まで勤めて、結婚と同時に仕事をやめました」
仕事を辞めたのはすぐに子どもが欲しかったから。しかしなかなか授からなかったことでパート勤務を始め、妊活を始めてから7年後の34歳の時に妊娠。実家には姉がいたこともあり、絵美子さんは里帰り出産ではなく、住まいの近くの病院での出産を選択します。
「姉とは帰省の度に会っていて、短期間の顔合わせで仲は普通に戻りつつあったんです。でも、私が結婚したことが気に入らなったのか、その後帰省しても会話さえもあまりしなくなってしまっていました。私も結婚後の帰省なので実家に泊まることもなかったから、修復することもなくて。
職場は大阪だったので、私たちの家も大阪に構えていました。大阪で産むことを選んだとしても、何かあれば母親が来てくれる距離ではあるので、ストレスがかからないほうを選んだ感じです。
また、夫の実家は大阪府内で近くて、いざとなったら頼れるかなって思っていました。義両親とは結婚後も程よい距離感というか、そこまで干渉してこなくて、仲は良好でしたから。でも、先に出産していた義妹があんなに子どもに干渉してくるなんて、想像もしていませんでした」
出産後から義妹と会う頻度が激増……。姉と違い気を使う間柄なのに、義妹の図々しさは姉以上。コロナ禍で働いているアピールもあり……。【~その2~に続きます。】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。