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取材・文/ふじのあやこ

家族の中には、血縁のない『義(理の)家族』という間柄がある。結婚相手の親族関係を指すことが一般的だが、離婚件数が増える現在では、親の再婚相手や、再婚相手の連れ子など、家族の関係は複雑化している。血のつながりがないからこそ生じる問題、そして新たに生まれるものも存在する。義家族との関係を実際に持つようになった当事者にインタビューして、その時に感じた率直な思いを語ってもらう。

家族は問題のある姉が中心。姉のせいで1人暮らしを勧められたことも……

今回お話を伺った、絵美子さん(仮名・39歳)は、27歳の時に同じ職場で働いていた男性と結婚、現在は大阪府内のマンションで子ども1人との3人暮らしをしています。絵美子さんの悩みの種は義母や義父ではなく義妹だと言います。

「厳密に言うと、義妹一家なんですが、少し前までコロナ禍で義妹の子どもの面倒まで私が見るハメになっていたんです。さらに腹が立つのは、義妹は完全な在宅勤務になっているのに、仕事に集中できないという理由で預けにきていたこと。私のことを専属の子守りだと勘違いされていたんです。今はそれをきっぱり断ったことで関係は完全に悪化しています」

絵美子さんは奈良県出身で、両親と2歳上に姉のいる4人家族。家族仲は悪くなかったものの、少し素行に問題のある姉の影響でどちらかというと放任で育ちます。

「姉は高校を卒業後に短大に進学したんですが、そこでいじめられたんです。女ばかりの学校に馴染めなかったみたいで、そこから学校を中退して、働かずにニートみたいになってしまいました。元々内向的な性格で小学校の頃から仮病などで学校を休みがちで、そんなんだから勉強も遅れて、ますます学校に行きたがらなくなるという悪循環で。私は成績は良いほうで社交的とは思いませんが、普通に友人もいました。だから私は塾に通って、姉は家庭教師を頼むなど、姉にばかりお金をかけられていましたね。短大は、やりたいこともなく高校卒業後にフリーターかニートになってしまうことが怖くてやっと入れた学校だったのに。姉は内弁慶で家族にはえらそうなところがあって、私はいつもケンカをしていました」

お姉さんは今も未婚で実家で暮らしており、一方の絵美子さんは大学を卒業後に家を出ることに。それは両親の意向もあったとか。

「両親からみても姉妹の不仲は目に余るものがあったんでしょう。私は家を出たいという思いと、私がいなくなったらますます両親にわがまま放題になりそうな姉を抑止するためにも家に居続けようという2つの思いが頭にありました。

大学4年の就職が決まった時に母親から、『無理してまで家にいる必要はない』と言われたんです。姉とは別々に作っていたという通帳を渡され、そこには80万円ほど入っていました。嬉しかったけど、なんとなく私より姉のことを選んだんだって複雑な思いがありました」

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