紹介で出会った今の夫。当初から結婚の意思をお互い持っていた
離婚後は再び実家に戻った和沙さんですが、鬱々とした気分を一掃するため、大阪を離れることを決意。東京で再就職を果たします。
「本当に見切り発車というか……、自分の悪いクセなんですが、未来のことを考えずに今感じたことで突き進んでしまうんですよね。両親に反対されたら気持ちが揺らぎそうだったので、就職を決めてから伝えました。両親は『もう30歳を超えているんだから好きにしたらいい』と言ってくれましたね。本当にありがたい存在です」
そして、東京で働き始めて4年ほど経った時に今の旦那さんと出会い、結婚前提のお付き合いが始まります。
「今の夫とは共通の知人の紹介で出会いました。紹介される前から、『結婚したいといっている男性がいる』と言われていたので、実は何度か紹介を断っていたんです。だって、バツイチで、しかも私のほうが年上ですから。何きっかけかは忘れたんですが、ふと一度会ってみようと前向きになったんです。そして、実際に会ったら、想像していたよりも柔らかい優しそうな方で。最初は友人からで、実際に付き合うようになったのは半年ほど経ってからです」
プロポーズを受けたのは付き合って1年半ほど経ってから。その気持ちは嬉しく感じていたと言いますが。
「最初から結婚を意識していたので、驚くことはなかったのですが、そのスピードに少しだけ戸惑いました。でも、過去に自分はバツイチの男性を受け入れた側を経験しているので、自分が思うほど相手は何も思っていないのかなって。彼も30代半ばで相手のご両親がうるさくいう年齢でもないだろうと思っていたんです。でも、育った環境の違いをここまで感じたのは生まれて初めてでした」
結婚を了承してくれたのは夫と団結した頑張りがあったから。しかし、夫の態度は付き合った頃とはまるで違うものになってしまい……。【~その2~に続きます。】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。