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取材・文/ふじのあやこ

家族の中には、血縁のない『義(理の)家族』という間柄がある。結婚相手の親族関係を指すことが一般的だが、離婚件数が増える現在では、親の再婚相手や、再婚相手の連れ子など、家族の関係は複雑化している。血のつながりがないからこそ生じる問題、そして新たに生まれるものも存在する。義家族との関係を実際に持つようになった当事者にインタビューして、その時に感じた率直な思いを語ってもらう。

小さい頃から兄との関係は希薄。そんな兄が結婚することになっただけ

今回お話を伺った、藍子さん(仮名・37歳)は、32歳まで一人暮らしをしていたものの、現在は都内にある実家に戻り、母親と兄夫婦とその子どもたち(6歳、4歳)と一緒に暮らしています。藍子さんが悩んでいるのは、義姉との関係。父親が他界してからは特に、実家では好き勝手をしていると言います。

「義姉は私と同い年で、よく言うと、すごくフレンドリー。悪く言うと、馴れ馴れしいというか……。父親がいた頃は義姉も家の手伝いをしていたんですが、今は完全に母親に任せっきり。さらにはパート勤めまで始めて、子どもの幼稚園のお迎えまで母親がしています」

藍子さんは都内出身で、両親と5歳上に兄、2歳上に姉のいる5人家族。小さい頃から兄とは関係が希薄で、あまり覚えていることはないと振り返ります。

「兄とは年齢も離れていることもあり、私が小学生の時に兄は高校生で友人と遊んでばかりだったので、あまり遊んでもらった記憶はありません。ケンカもまったくと言っていいほどしなかったです。小さい頃は姉とよくケンカをしていて、覚えているのは姉に泣かされたことばかり。姉は今は九州の家に嫁いで、年に1〜2度しか顔を合わせないけど、電話やメールもよくしていますよ。でも、兄とは……、携帯番号は知っているけど、LINEなどのアドレスは知りませんね」

そんな兄が結婚したのは今から8年ほど前。当時は兄も家とは別の場所で同棲中、藍子さんも一人暮らしをしていたこともあり、結婚までの接点は数えるほどだったそう。

「兄は大学生くらいからあまり家に帰ってこなくなり、社会人で一人暮らしを始めてからは年に1度姿を見るくらいでした。だから、結婚が決まったと母親から連絡を受けてはいたのですが、私は仕事が忙しかったこともあって、相手家族との食事会にも参加していません。だって当時は私も29歳。全員がいい大人なんだから、勝手にしてくださいって感じでしたね」

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