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再就職先でのマタハラを経験。逃げなかった強さは母親が教えてくれたもの

真弓さんの再就職先は広告代理店。毎日激務ながらも、人間関係も良好で楽しかったそう。しかし、入社5年目で結婚して、その1年後に妊娠が発覚した時、周りの態度はガラっと変わってしまったと言います。

「妊娠を伝えた時に同僚から『このプロジェクト誰がやるの?』って煙たそうに言われたんです。私は制作で進行管理などもしていて、妊娠した時期は次のプロジェクトメンバーに入ったばかりだったから、確かに迷惑をかけたかもしれません。でもそこから、男女関係なく、『つわりっていつ終わるの?いつ終わるかはっきりして』『病気じゃないよね?』などの言葉を浴びせられ続けました。“マタハラという言葉は知っていましたが、こんなにみんなの態度が一気に、妊娠が悪みたいな扱いになるんだなって。もう半ば意地みたいな気持ちで妊娠8か月まで働いて、プロジェクトをやり遂げてやりましたけどね」

どんなに辛くても途中で投げ出すことなく、プロジェクトを貫徹したのはなぜなのでしょうか。

母親に小さい頃から最後までやり遂げることを教えられていたからでしょうか。辞めるなんて考えにはなりませんでした。私が今プロジェクトを抜けたら、仕事が回らなくなることもわかっていたから。

妊娠がわかった時に、両親はもちろん仕事を辞めなさいと言いました。でも仕事を続ける私を見て、『できることならなんでもするから』と協力してくれるようになったんです。両親は私の家まで来てくれて、仕事が忙しい夫に代わって、身の回りの用意をしてくれたり、体に良い食事を作ってくれたり。その後押しは大きかったですね」

真弓さんはその後無事に子供を出産し、現在は旦那さんと3人の子供とともに静岡で夫のご両親と一緒に生活をしています。

「子供ができたから見えてきたものがあるというか、自分がちゃんと躾けられていたから当たり前にできるところは、私もしっかりと子供たちに教育していきたいと思っています。母親ゆずりの責任感が強いところ、自分の好きな部分だったりするんですよ(苦笑)」と、離れて暮らす母親のことを笑顔で語ります。

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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