取材・文/ふじのあやこ

写真はイメージです

近いようでどこか遠い、娘と家族との距離感。小さい頃から一緒に過ごす中で、娘たちは親に対してどのような感情を持ち、接していたのか。本連載では娘目線で家族の時間を振り返ってもらい、関係性の変化を探っていきます。

「母親に優しくしたいのに、できない。偽りなく心から仲良くできるのは、3日間が限界です。一緒にいる時間が長ければ長いほどメンタルが削られていく感じがします」と語るのは、聡子さん(仮名・40歳)。聡子さんは離婚経験があり、現在は都内で働きながら一人暮らしをしています。

「大学まで行ってくれたら…」に隠された母のプライド

聡子さんは奈良県生まれで両親と3歳上に姉のいる4人家族。成績優秀で親の期待に応える姉と自由で勉強にあまり興味がない妹という姉妹関係だったものの、姉妹仲も家族の仲も良かったと振り返ります。

「厳しく躾けられた第一子、自由に育てられた第二子といった感じです。実際に姉はとても優秀でいい子でしたし、私は髪を染めたり、お化粧をして学校に行ったりしていました。こんなまったく違う感じなんですけど、姉とは子どもの頃から仲良しで、今は姉には家庭があるので程よい距離の関係を保てています。

両親は私には『大学まで行ってくれたらそれでいい』と適当だったんですけど、私は過度な期待はプレッシャーになってしまうタイプだったから居心地は良かった。家族仲も良くて、連休には旅行を4人で、週末は遠出なら父親が、近場なら母親が連れて行ってくれました。両親は共働きだったので、効率良く交代で子どもの面倒を見ていたんだと思います」

「大学まで行ってくれたら」という言葉には、世間体を気にする母親の性格が影響していたそう。

「母親は社交的でご近所のママ友ともうまく付き合っていたタイプなんですが、ちょっとプライドが高いところがあって。私の同級生のママ友にはすでに優秀な学校に進学した姉がいたので良かったのですが、問題は姉の同級生のママ友へのマウント要因が必要だったんだと思います。当時は大学に行く子もいれば、就職する子や短大や専門学校に進学する子もいて、今よりも女子も大学へという考えは薄かった。私は勉強が嫌いだったから専門学校とかがいいなと漠然と思っていたんですが、高校2年ぐらいから親が行けといった予備校に通って、大阪の大学に進学しました。母親がとても喜んでくれたのは嬉しかったのですが、大人になってから『2人の娘を大学まで行かせられたことで周囲に大きな顔をできた』と言っていたので、ママ友へのマウントだったんだなって」

【不倫はしたほうよりも、一度目を許さないほうが悪? 次ページに続きます】

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