わかってくれない両親にもやもや。親を過剰に心配する子どもはおかしいの?

離婚後は、元夫からの“親離れできていない”という言葉が心に残り、そのまま親元を離れて生活することに。そして、35歳の時に同じ職場にいる7歳下の男性と恋愛関係になり、1年後に入籍。新しい旦那さまは少々マザコン気味だと言います。

「マザコンは全然いいんです。家族と仲が悪いより、いい人のほうがいいですから。それに夫婦で決めて、お正月は別々に各実家で過ごそうとなっているから義家族とそこまで関わり合いにならずにすんでいますし、独身時代のような生活を続けられています。今は一緒に暮らしてこそいますが、寝室も別で、ほとんどの時間を別々の部屋で過ごしていますよ。私自身、もう結婚はしないと思っていたんですが、離婚をしてから両親が少し心配するように異性関係のことを聞くようになったんですよ。やっぱりこのまま1人でいるよりも、結婚して安心させてあげたかったんです」

そして話は現在に戻り、今のコロナ禍で郁恵さんの親に対する過干渉は今も増え続けているとか。その理由は楽観的な両親の考え方からでした。

「一部だとは思うんですが、親世代でも楽観的な考え方を持つ人がいて、コロナなんてうつらないと思っているんです。今の生活のリズムを害されるのを極端に嫌うというか。年齢的には60代後半で、罹患してしまったら死んでしまうかもしれないのに。私は2月の後半からオークションで手に入れた高いマスクを両親に送って、アルコールのシートも月1のペースで送っています。通販で手に入るゴム手袋も送りましたよ。もらったものはちゃんとつけてはくれるんですが、父親は今も嘱託社員として働いていて、仕事帰りの喫茶店に寄るのをやめない、母親は美容院に行くし、歯医者の定期健診や、この前はマッサージに行ったと言っていました。考えられないと電話でめちゃくちゃキレてしまいましたよ」

さらに今は毎日電話でその日の行動をチェックしてしまっていると言い、そのことに悩んでいるとのこと。

「今は在宅勤務になっているので、朝に電話をかけて、余計な行動をしないようにチェックしています。さすがにやりすぎだとは思います。夫も苦笑いをしていましたし。でも、心配することをなぜ変だと思わないといけないのか、その理不尽さを感じている部分もあります。今は関西で緊急事態宣言が解除となり、ますます行動的になりそうで、不安でしかたがないです」

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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