結婚生活は3人からスタート。恋人から夫婦への立場の変化に馴染めない

詩織さんは後に女の子を無事出産しますが、妊娠中は情緒不安定な状態になり、ほとんどの時間を実家で過ごしていたと言います。

「妊娠中は、2人で暮らすために新居のアパートを借りたんですが、夫の仕事が忙しい時期は一人になる時間が多いのでという理由で、電車で数駅の実家で過ごす時間が増えていきました。私は妊娠中にすごく情緒が不安定になったというか、自分でもよくわからないことで相手にあたってしまったり、イライラして泣き叫んでしまうこともありました。でも、それは夫にだけだったんですよ。不思議と両親にはそんな感情は芽生えなくて。夫に暴言を吐いた後は、なんであんなことを言ってしまったんだろうという後悔に苛まれる時間もしんどくて、私から実家に居させてほしいと夫にお願いしました」

出産後は新居で一緒に過ごすようになったそうですが、恋人から夫婦2人きりを飛び越えて3人での家族生活に、なかなか馴染めなかったそう。

「妊娠中は実家でほとんど過ごしてしまったことで、夫婦生活は最初から3人といった状態。慣れない子育てに加えて、初めて親以外の人との新しい生活は全然うまくいきませんでした。それに、私の両親や夫のご両親も定期的に遊びにきていて、お互いの義家族が集まる状態に、家がまったく安らぐ空間ではなくなっていて。付き合っていた頃と違って2人の時間を持て余すようになっていたし、触れ合いも気づいたらまったくなくなっていました」

夫婦関係は2人目をきっかけに悪化。いつからか、誰かの目があるところでしか夫婦を演じられなくなっていき……。【~その2~に続きます。】

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

1 2

 

関連記事

ランキング

サライ最新号
2024年
12月号

サライ最新号

人気のキーワード

新着記事

ピックアップ

サライプレミアム倶楽部

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

公式SNS

サライ公式SNSで最新情報を配信中!

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE

「特製サライのおせち三段重」予約開始!

小学館百貨店Online Store

通販別冊
通販別冊

心に響き長く愛せるモノだけを厳選した通販メディア

花人日和(かじんびより)

和田秀樹 最新刊

75歳からの生き方ノート

おすすめのサイト
dime
be-pal
リアルキッチン&インテリア
小学館百貨店
おすすめのサイト
dime
be-pal
リアルキッチン&インテリア
小学館百貨店