妊娠中でも旅行の不参加は認められず。恩着せがましい一言にさらにもやもや
妊娠がわかったのは3回目の旅行の5か月ほど前。義母や2度の旅行で仲良くなっていた義姉はとても体調を気遣ってくれたとか。
「妊娠がわかって、もちろん親戚全員が喜んでくれました。夫の実家は電車で1時間ほどの距離なんですが、何度も様子を見に来てくれて、本当に私の体を心配してくれている気持ちが伝わりました。少し気は使いましたけどね(苦笑)。それに母親の先輩であるお義姉さんがすごく親身になって小さな体調の変化などの相談にのってくれて。旅行がなかったらここまで仲良くなることはなかったと思うので、そこだけはあの旅行を感謝していますね」
しかし、あんなに体調を気遣ってくれた義母から、3回目の旅行は不参加でいいとの言葉は一切なし。挙句には、感謝を押し付けてきたとか。
「あんなに体調を気遣ってくれていたのに、旅行は強制参加だったんですよ。私は自分から言い出さなくても義母から“無理しなくていいよ”という言葉を絶対にかけてくれると思っていたのに。かけられたのは『あなたのために近場にして、一泊二日にしてあげた』という間違った気遣いでした。
旅行中はずっと気分を悪いのを隠しながら、食事もみんなと同じものを必死で食べました。旅行終わった後には少し寝込みましたから……。旅行は本来ストレス発散とか、リフレッシュするために行くものなのにね……」
なんとか一泊の旅行を身重で乗り切った未奈さん。現在も小さい子どもを連れながらの家族旅行が続いています。さらには義姉から聞いたさらにせこい義母の話を聞き、今も不参加の道を模索中なんだそう。
「子どもがまだ小さくて旅費がかからないんですが、お義姉さんのとこの子どもが3歳になった時から旅費の積み立て額が増えたことを知って絶句です。ますます嫌な気持ちで埋め尽くされています。本当にもう二度と参加なんてしたくありません。この前は小さい子どもがいるからとさすがに直談判をして、部屋を分けてもらいましたが、気を遣いながら要望を出すのもなんか腑に落ちなくて。だって私たちのお金ですから。これが義両親がやめるというまで続くとなると、秋という季節さえ嫌いになりそうです……」
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。