出産時の2つの負い目が今に影響!? 気にしない義家族に合わせられない

佳菜子さんは里帰り出産をして、都内に戻ったのは出産してから2か月後とのこと。都内に戻ってから義両親は孫目当てにやってくる機会が増えます。あまりに多い来宅にも文句を言えない理由が2つありました。

「1つは妊娠期間中に義母がよくしてくれていたのに里帰り出産を選んだことに負い目があって。生まれた時に一度義両親は新潟まで来てくれましたが、その1回だけというのは我慢させてしまったかなと。

2つ目は、義実家にあった車を譲り受けたんです。子どもが生まれて車があったほうがいいと言ってくれて。車をいただいて、わざわざ電車を使ってくる義両親に迷惑だなんて言えませんよ」

しかし、その車の影響もあって、夫は度々義実家で過ごす時間が増えていったとか。

「来るのは電車なんですが、帰りは必然的に夫が車で送るようになって、そこから次の日が休みとなると実家で1泊してくるようになりました。休みの日にやっと育児を手伝ってもらえると思っていたのに完全なワンオペになることばかり。でも義両親を送ること、泊まることは、夫が言いだしていることなのか義両親なのか確認していないので、反対だと大きな声で言いにくくて……」

そして、コロナ禍で気になっていることも増えているそう。

「まったく来宅のペースが落ちないんです。緊急事態宣言中は夫の会社も在宅勤務がメインになって行き来はなくなったんですが、解除された後すぐに孫に会いに来ましたから。やんわりともう少し落ち着いてからとお願いしても聞く耳を持ってもらえませんでした。さらには今まで通りの生活をしているというのです。義父は馴染の飲み屋に週1で通い、義母は都内のデパートが営業を開始したその日に特に用事もないのに行き、今もご近所の友人とお茶会をしているそうです……」

その“気にしない”性格は旦那さまにも遺伝しているようで、そのことが原因で夫婦生活の中で一番今が険悪だと言います。

「義両親に今は家に居てと伝えてほしいと言ったところ『家にいるストレスでおかしくなる。親から孫を奪うのか』と、ケンカ腰で言われています。孫を奪うというまったくの論点違いに話し合ってもムダだと悟りました。今は家にいながら感染リスクに怯える日々です」

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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