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城の防衛装置「狭間」に隠された工夫とは

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監修/萩原さちこ 構成/平野鞠

近年、城への注目度は高まっており、全国の入城者数も右肩上がり。四季折々、各地の城をめぐるのが趣味という方も多いのではないでしょうか。

昨年から『サライ.jp』では6回にわたって「軍事施設としての城の楽しみ方」をご紹介してきました。今回はさらに掘り下げて、城の構造や名将達の戦略、様々な城のうんちくなどを解説していきたいと思います。

基礎知識や専門用語を知っているだけで、城めぐりはさらに楽しいものになるはずです。第1回目のテーマは、「城の防衛装置」。軍事施設である城には、様々な場所に仕掛けがされています。どんなものがあるのか見ていきましょう。

■攻撃用の穴「狭間」は形と高さに意味がある

天守や櫓、塀などの壁面に開けられた穴を「狭間」といいます。形は◯や△、□など様々で、長方形のものは弓矢を放つための「矢狭間」、正方形や三角形、円形などは鉄砲を撃つ「鉄砲狭間」です。いずれも円錐や四角錐のように城内側が広く、城外に向けて狭まっているのが特徴。それによって城外からは命中しにくくなり、城内からは傾斜を利用して射撃範囲を広げられるのです。

また、鉄砲狭間と矢狭間では高さが違うのも注目したいところ。弓は立った状態で引くので、矢狭間は床面から約75cmの位置にあり、鉄砲は片膝をついて撃つので床面から約45cmと低めの位置に設けられているのです。

狭間は城外のどこも死角にならないよう様々な場所にあり、広島城のような大城郭では4000以上にも及びます。

また、敵兵に気づかれないように狭間にふたをした「隠し狭間」は、彦根城や大洲城、金沢城に現存しています。

■石垣を登る敵兵には上から攻撃

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狭間があるのは壁だけではありません。天守や櫓、門、塀などの床面にあるのが、「石落とし」という狭間。出窓のように床を石垣などから突出させるか、隅部を突出させて、その床面に長方形の開口部を設けます。

その名の通り、石垣を登る敵兵に石を落とす装置で、槍で突いたり、熱湯、油、糞尿を浴びせたともいわれています。しかし、下方斜位に速射しなければ効果が薄いので、実際は鉄砲狭間として使われたと推測されます。

石落としの存在に気づかれないように工夫されたのが、松江城の天守閣などにある「隠し石落とし」。2階に石落としを設け、一重目の屋根裏に開口してあるので、敵も簡単に見破ることはできません。

*  *  *

いかがでしたか。城を訪れる際は壁や床面を見てみると、意外な場所に狭間を見つけられるかもしれません。

次回も城に関するトピックをお届けします。詳しくはぜひ、『図説・戦う城の科学 古代山城から近世城郭まで軍事要塞たる城の構造と攻防のすべて』(萩原さちこ著、SBクリエイティブ)をご覧ください。

監修/萩原さちこ
1976年、東京都生まれ。青山学院大学卒。小学2年生で城に魅せられる。 大学卒業後、出版社や制作会社などを経て現在はフリーの城郭ライター・編集者。 執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演、講座、ガイドのほか、「城フェス」実行委員長もこなす。 おもな著書に『わくわく城めぐり』(山と渓谷社)、『戦国大名の城を読む』(SB新書)、 『お城へ行こう! 』(岩波ジュニア新書)、『今日から歩ける 超入門 山城へGO! 』(共著/学研パブリッシング)など。 公益財団法人日本城郭協会学術委員会学術委員。

構成/平野鞠

【出典】
『図説・戦う城の科学 古代山城から近世城郭まで軍事要塞たる城の構造と攻防のすべて
(萩原さちこ・著、本体1,100円+税、SBクリエイティブ)
http://www.sbcr.jp/products/4797380781.html

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