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93歳の料理家・辰巳芳子さんが日本の「美といのち」の精神を伝える一冊

文/編集部

93歳の料理家・辰巳芳子さんが、日本の「美といのち」について綴った著書『辰巳芳子のことば 美といのちのために』(小学館)が出版されました。

左/『辰巳芳子のことば 美といのちのために』(小学館)、右/辰巳芳子さん(撮影:小林庸浩)

本書は辰巳さんが雑誌『和樂』誌上にて「食と美といのち」「日本の美」について語った連載をもとに、印象的な名言の数々を抽出し、小林庸浩氏の美しい写真とともに構成した「美といのちのヴィジュアル名言集」です。

 「美味しい」ということは、人間にとって、もっともわかりやすい美だと思います。

「美味しい」ということは、人間にとって、もっともわかりやすい美だと思います。(本書より)

 自分たちの文化の行き詰まりというのは異文化の力を借りないと解決しない。異文化で自分のところの文化を「洗い直し」しないとね。

自分たちの文化の行き詰まりというのは異文化の力を借りないと解決しない。異文化で自分のところの文化を「洗い直し」しないとね。(本書より)

漆器や和紙などの工芸品、香道やきものなどの日本文化、白米や梅干しといった日本ならではの食材や料理、お箸をはじめとする料理道具などを通して、日本の自然、風土に根ざした「美」への理解を深めてくれます。

常に五感を磨いて、五感を十分使い切っていく。そうすると真心を込めるピントが見えてきます。

常に五感を磨いて、五感を十分使い切っていく。そうすると真心を込めるピントが見えてきます。(本書より)

美というものは、やっぱり無私無欲でないと「美」にならないのです。

美というものは、やっぱり無私無欲でないと「美」にならないのです。(本書より)

何故、私たちは今、日本美を大切にしなければならないのか。国際化とデジタル化が猛烈な勢いで進む現代社会に、何を大切に考えて生きてゆかなければならないか。2020年に向けて、海外から日本文化への注目が集まる時期に、知っておきたい日本の美の精神を理解できる1冊です。

食べるものが国力の根本である、という当たり前のことを、私たちは一番忘れがちですね。

食べるものが国力の根本である、という当たり前のことを、私たちは一番忘れがちですね。(本書より)

2017年12月に93歳を迎えた著者が、次世代の日本人のために渾身の思いを込めて語った”金言”の数々は、多忙な日々でも心豊かに生きるためのたくさんの”気づき”を与えてくれることでしょう。

【新刊案内】
『辰巳芳子のことば 美といのちのために』
(辰巳芳子著、1400円+税、小学館)
https://www.shogakukan.co.jp/books/09388581


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