熱川バナナワニ園(静岡県)

伊豆・熱川(静岡県)の温泉街に位置する「熱川バナナワニ園」。その名の通り16種、約100頭ものワニを飼育している。一方、同園は熱帯スイレンの育成で日本有数の温室を有する。
スイレン温室は1967年に完成、当時の園長の木村亘さんが渡米し、廃園になるスイレン園から購入した種が元となり、現在は約60種の熱帯性スイレンが咲き誇る。モネが憧れた熱帯スイレンの宝庫といえよう。他に葉の直径2mを超すオオオニバスなど約5000種もの熱帯植物が温室内に溢れる。

静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本1253-10
電話:0557・23・1105
開園時間:9時~17時(入園は16時30分まで)
休園日:無休
入園料:2000円
交通:伊豆急行線伊豆熱川駅より徒歩約1分
平安神宮(京都市)


寺社の庭園の池に植えられる水生植物はハスの印象が強いが、スイレンの名園も多い。京都で知られるのが平安神宮の神苑だ。4つの庭からなる池泉回遊式庭園には4つの池があり、初夏を迎えると縁に咲く花菖蒲の向こうに、水面に紅白の温帯性スイレンが望める。

京都市左京区岡崎西天王町97
電話:075・761・0221
開門時間:6時~17時(11月1日~2月14日)、神苑は8時30分~17時(11月~2月、入苑は16時まで)、拝観時間は時期により異なるのでホームページで要確認
拝観料:600円(神苑)
交通:JR京都駅より市バス5系統、100系統、110系統で「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車、徒歩約5分
https://www.heianjingu.or.jp/index.html
咲くやこの花館(大阪市)

大阪の「咲くやこの花館」では、熱帯から極地圏まで幅広い植物を栽培し、スイレンは温帯と熱帯を含め約50種類が育成されている。温帯性スイレンは大温室前の池で咲き、熱帯性スイレンは屋内の「ロータスガーデン」で一年中見ることができる。
大阪市鶴見区緑地公園2-163
電話:06・6912・0055
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
休館日:月曜(休日の場合は翌平日)、年末年始、臨時休館日
入館料:500円
交通:地下鉄長堀鶴見緑地線鶴見緑地駅より徒歩約10分
写真/中田 昭、熱川バナナワニ園、咲くやこの花館、PIXTA
※この記事は『サライ』本誌2025年1月号より転載しました。

