ナッツの定義は木に生る実の、種の仁
ナッツの原産国は、雨量の少ない痩せた土地であることが多い。乾燥や鳥から守るために、ナッツは硬い殻で覆われている。人間が食べているのは、殻を割った中の種の中にある「仁」の部分だ。現在世界中で食されているナッツは、人間が食用に改良を重ねてきたもので、実際には6種類ほど(アーモンド、クルミ、カシューナッツ、ピスタチオ、マカダミアナッツ、ヘーゼルナッツ)と少ない。日本人に馴染み深いピーナッツ(落花生)は、地中に生るマメ科の植物であり、松の実などは種子類だ。日本では種子類も含めて「おつまみナッツ」と呼ばれることも多いが、厳密には同分類ではない。
クルミは世界最古の食用ナッツ。現在日本に輸入されるクルミの多くはカリフォルニア産。
クルミを割った写真。種の中の「仁」の部分をナッツと呼ぶ。仁は堅い殻に守られている。
ナッツの主な栄養素
・オレイン酸
・ビタミンE
・ビタミンB2
・マグネシウム
・鉄分
・食物繊維
食用ナッツの多くには、不飽和脂肪酸のオレイン酸が豊富に含まれている。その他、鉄分や食物繊維など、現代人に不足しがちな栄養素が詰まっている。
主な種実類
○印がナッツといえるもの。ピーナッツは「豆」の仲間。栗や椎の実は「実」。松の実は「種」。銀杏は「仁」だが、海外で食べないので、学術的にナッツに分類されていない。