10月に入り、徐々に気温が下がってきました。気温の変動が激しい季節の変わり目はついつい体調をくずしがちですが、皆様いかがおすごしでしょうか。
今回もサイト「漢方デスク」(http://www.kampodesk.com)に読者の方から寄せられる漢方相談の内容をご紹介し、症状や悩みにどのように対応するのかお伝えしていきたいと思います。
相談内容:坐骨神経痛で悩んでいます。よい漢方薬はありますか。
「以前、2~3年に一度、突然ぎっくり腰が発生し、立つことができなくなることがありました。整体などで治療し、3週間くらいで歩けるようになっていました。
昨年の暮れに、突然立つことができなくなり、1週間の入院後、少しずつ歩けるようにはなりましたが、いまでも腰の違和感があります。また、足の裏のしびれがあり、そこから大腿部の横、おしり、腰、背中にかけていつもツッパリ感があって、長時間の歩行や立っていると、ツッパリが大きくなります。
(質問者:50代男性)
これに対して、慶應義塾大学医学部の渡辺賢治先生の回答です。
「坐骨神経痛に対しても漢方治療はよく行われます。漢方の世界では病名に対してこの処方というものがある訳ではありませんので、ご自分の症状から体質・体力を判断して処方を選ぶことになります。一般的には八味地黄丸(はちみじおうがん)や疎経活血湯(そけいかっけつとう)、麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)などが選ばれることが多いですが、ぜひ一度漢方に詳しい先生を受診してください。
この質問者の方は気虚(ききょ)タイプのようです。
気虚タイプにおすすめのツボはあるのでしょうか? 宗形先生に聞いてみました。