9月も下旬になり、だんだんと秋が深まってまいりました。
今回もサイト「漢方デスク」(http://www.kampodesk.com)に読者の方から寄せられる漢方相談の内容をご紹介し、症状や悩みにどのように対応するのかお伝えしていきたいと思います。
「朝早く夜遅い生活が続いており、まともに運動ができていません(する気も起きない)。また、今責任ある仕事をさせていただいているのですが、ストレスからかお菓子・油っこいものをお腹もすいていないのに食べてしまいます。
何とかして、この余分に摂取してしまう生活を脱却し、やる気を出してアクティブに消化する生活を送れるようにするための漢方・方法を教えてください」
(質問者:とし)
これに対して、慶應義塾大学医学部の渡辺賢治先生の回答です。
「仕事のオーバーワークで、気うつ・気滞に陥っており、これが続くと心身ともに燃えつき症候群になってしまう可能性があります。生活習慣を見直してできることから少しでもやるしかありません。まずは仕事を効率化して、時間を短縮できないかを考えてみてください。また、オンオフがきちんとできているかなどワークライフバランスが取れているかどうかを考えていただき、小さなことでいいので、できることから始めましょう。
間食に関して言うと、例えば毎日間食で200kcal程度摂っているとすれば、1ヶ月でほぼ1kg分の脂肪が体にたまる計算になります。間食をやめるための工夫として、例えば間食を買うお金の分と思って毎日200円ずつ貯金していく、または間食を食べたかどうかを記録する、などの方法を試してみてはいかがでしょうか。
運動の習慣については、ジムに通うなどの特別なことを始めるよりも日常生活で取り組むことができる小さなことから始めてください。例えば座ったり歩いたりするときの姿勢を正したり、寝る前のストレッチなど、簡単なことでいいので継続することが重要です」