11月も下旬になり、本格的な冬到来ですね。
からだを温めるなど日頃のケアも大事になるタイミングですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回もサイト「漢方デスク」(http://www.kampodesk.com)に読者の方から寄せられる漢方相談の内容をご紹介し、症状や悩みにどのように対応するのかお伝えしていきたいと思います。
相談内容:頭痛・倦怠感・喉の違和感・咳喘息があり体質改善したいです。
「毎日頭重で頭痛薬がかかせず、朝倦怠感があります。喉の痞え感は少しよくなったのですが、一年以上咳喘息で悩まされました。最近は少し治まっていますが、風邪をひきやすくひくとまた副鼻腔炎と咳がひどくなります。とにかく疲れやすく、不安感があります。頭痛をなんとか治したいのでどんな漢方薬が合うか教えてください。よろしくお願いいたします」
(質問者:60代 男性)
これに対して、慶應義塾大学医学部の渡辺賢治先生の回答です。
「下焦の虚(げしょうのきょ)タイプということであれば、お書きいただいたような症状に対する体質改善としては補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や八味地黄丸(はちみじおうがん)などが考えられます。薬の選択については、漢方専門医を受診して診察してもらうことをお勧めします」
八味地黄丸というお薬を薬局で見かけたのですが、どんな漢方薬なのでしょうか?
「地黄という生薬を中心とした処方で、元はその名の通り球状の丸剤の漢方薬です。下半身の脱力、尿量が多い、尿の回数が多い、尿が出しぶる、腰痛、夏は手足がほてるのに冬は手足が冷える、口が渇くような人に使われます」