■7:OGAWA COFFEE 京都駅店 京都市下京区
――抽出方法を選んで多彩な味が楽しめる、京都駅の重宝店
“京都の珈琲職人”として、豆の買い付けから焙煎、販売まで手掛ける『小川珈琲』。京都を中心に数十店舗を展開し、来年には創業65年を迎える。地下鉄京都駅のコンコースに4年前に開店したこの店は、京都の文化発信の役割も担っている。
店長の坂井誠彦さん(32歳)は店の特徴をこう話す。
「店内で流れている音楽は京都出身の若手音楽家たちの曲です。また、京水菜や京揚げなど、京都の素材を軽食に使っています。オリジナルブレンドは、この店と昨年開店したアメリカのボストン店でのみ提供しているものです」
さらに2種類の「本日のコーヒー」は、ペーパードリップ、エアロプレス、エスプレッソのいずれかの抽出方法を選ぶことができる。エアロプレスとは空気の圧力を利用して抽出する器具で、豆の良さを引き出しながら、すっきりとした味に仕上がるのが特徴。
店頭では希少なスペシャルティコーヒー(※生産履歴が明確な高品質豆。またはカッピング(テイスティング)で特別に高評価を得たもの。)などの豆の販売も行なっている。京都駅コンコースという立地ゆえ、利用客が後を絶たない。
【OGAWA COFFEE 京都駅店】
京都市下京区東塩小路町 地下鉄京都駅コンコース中央1改札口北側コトチカ京都内
電話:075・352・0808
営業時間:7時30分~21時(最終注文20時30分)
定休日:無休 36席。
http://www.oc-creates.jp/shop/kyoto_kyotoeki/
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以上、奥深き京の珈琲文化を感じる「京都の喫茶店」を7軒ご紹介した。これら名店を巡れば、京都人のコーヒー好きの理由がわかるというものだ。
京都旅行の折、コーヒーが飲みたくなったら、ぜひ訪ねていただきたい。
※この記事は『サライ』本誌2016年10月号より転載しました。肩書き等の情報は取材時点のものです。(取材・文/関屋淳子 撮影/小林禎弘)