■6:カフェ・ヴェルディ 京都市左京区
――生豆の状態から手で選別し、焙煎してからさらに選別
下鴨の閑静な住宅街にある『カフェ・ヴェルディ』は、東京の名店『カフェ・バッハ』で焙煎の修業をした続木義也さん(49歳)が平成15年に開店。焙煎ももちろん大切だが、同等に重要なのは豆の選別だという。
「まず、生豆を選別します。野球に喩えると、野球をするためのボールを選ぶ作業。焙煎後の選別は、ストライクゾーンから外れてしまったボールを除くことです」
続木さんはこう話しながら、100gあたり約300粒ある豆をすべて手作業で選別していく。毎日、豆と向き合うことで、コーヒー本来の美味しさを引き出す。
豆は常時20種類以上を用意し、浅煎りから深煎りまで焙煎。店の看板である「ヴェルディ・ブレンド」はコロンビア、タンザニア、グァテマラ、ニューギニアの4種類の豆を均等に配合。心地よい苦みとともに軽やかな印象だ。
「コーヒーの苦みが苦手という方には少量の砂糖を加えてみてくださいとお伝えします。砂糖には苦みを覆い隠す作用があります」
なるほど、砂糖を入れると優しい味わいになり、より飲みやすくなる。こんなコーヒー談義もこの店の魅力のひとつになっている。
【カフェ・ヴェルディ】
京都市左京区下鴨芝本町49-25
電話:075・706・8809
営業時間:8時30分~19時(最終注文18時30分)、日曜・祝日は~18時(最終注文17時30分)
定休日:月曜、第3火曜(月曜が祝日の場合は営業、翌日休み)
21席。
https://www.verdi.jp/
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