今のお金のある生活を守るために子どもを欲しがらない夫と、それを応援する義母
真白さんは借金発覚の時にも離婚は過らなかったと言います。その理由に子どもを挙げますが、現在は子作りの悩みのほうがお金よりも深刻化しているそう。
「当時から子作りはしていたんです。何か治療をしていたのではなく、自然になんですが。
でも今は、夫は子作りに反対なのか、夫婦生活を避けるようになり……。私は年齢という焦りもあったので、子作りについて話し合いを数か月前に持ちました。そしたら、『お互いの収入がある、今の生活を守りたい』と。夫の借金が発覚してから、お小遣いの額を上げて、足りない場合は追加で渡していました。それがダメだったのかもしれません。今は2人の収入があるから、それなりに我慢もせずにやりたいことをできるような生活で、それを変えたくないそうです。そんなことを聞かされて、そうですかって納得できると思いますか」
さらに、離婚について具体的に動き出そうと思った出来事があったそう。子どもを作らないことを義母に説得されたのです。
「夫と私はあれから冷戦状態が続いていて、それを夫から聞いた義母が私を説得してきたのです。『結婚生活は子どもがすべてではない』、『子どものいない夫婦だって幸せに暮らしている』という言葉を並べて。それを聞いて、この人はどこまでも夫の親なんだなって思いました。子どもがすべてではないって、あなただけには言われたくないよ!って(苦笑)。もう完全に夫家族は見切りました。今私はフリーになって収入も安定しているので、できるだけ早くうまく離婚できるように画策中です」
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。