新着記事

マイルス・デイヴィス「ジャズ・ブルー・インク」をめぐる冒険

(前回より続く)さて、「Miles Davis Jazz Blue Ink」(30mlボ…

「苔」が美しい京都の寺4選

取材・文/末原美裕「苔むす」という言葉もあるように、長い歳月をかけて京都に息付いてい…

標本と剥製の違いとは? 鳥標本が教えてくれるたくさんの知の世界

文/柿川鮎子文京区教育センターでは10月20日土曜日まで、東京大学が世界中から集めた…

【編集長レポート】新館オープンの日本橋髙島屋S.C.に「オジさんの楽園」があった!

取材・文・写真/小坂眞吾(『サライ』編集長)日本橋髙島屋は9月25日に新館がオープンし、都市…

犬も猫も1位は雑種?|最新ペット人気ランキング

ストレスの多い現代人を癒す存在、ペット。かわいい犬や猫の動画や画像は、テレビ、ウェブ、SNS、な…

快眠セラピスト直伝、快適に眠るための4つの習慣

取材・文/渡辺陽毎日、快適に眠れていますか。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針…

世界遺産リドー運河と水門を巡る水路クルーズ 【カナダ・オンタリオ州の旅2】

写真・文/石津祐介カナダの首都オタワと、古都キングストンをつなぐリドー運河。その全長は202…

家事代行サービスは、50代の既婚女性が一番利用している!

「家事代行サービス」とは、その名の通り、家主に代わり、水回りの掃除や食事の用意などを行なって…

森茉莉が可愛がっていた犬のぬいぐるみ【文士の逸品No.39】

◎No.39:森茉莉のぬいぐるみ(撮影/高橋昌嗣)文/矢島裕紀彦文豪・森鴎外…

カナリア諸島の真っ白な砂浜、真っ青な空……|地球のエネルギーを感じる火山の島ランサローテ

文・写真/バレンタ愛(海外書き人クラブ/元オーストリア在住、現カナダ在住ライター)7つの島か…

サライ最新号

ピックアップ記事

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

健康

抗がん剤研究の権威がすすめる「最強の野菜スープ」の作り方

文/鈴木拓也

体内で生成され、ウイルスや細菌を撃退する頼もしい「活性酸素」。他方で正常な細胞膜を酸化させ、老人性のシミ・シワやアルツハイマー病の遠因となるだけでなく、DNAを損傷させてがんを誘発するリスクがあるなど、厄介な一面もある。

そのため、過剰な活性酸素を減らすことが健康長寿の秘訣と認識され、「活性酸素を無害化する」との触れ込みで、水素水が一時ブームになった。消費者庁から効果に疑問ありと注意喚起されブームは去ったが、それよりもっと身近で、様々な研究で実効性が確認されているのが野菜だ。

そんな中、がん予防には「野菜スープ」が一番と『最強の野菜スープ』(マキノ出版)を上梓したのが、熊本大学の前田浩名誉教授だ。

『最強の野菜スープ』(マキノ出版)

前田名誉教授の本業は、副作用のない抗がん剤の研究。この研究でノーベル賞候補にも挙がったが、がんそのものを予防する研究も行っている。そして、長年の取り組みから、「がん予防の食事には野菜スープが一番」という結論に到達したという。

その理由は、野菜に含まれるファイトケミカル。これは、植物が紫外線や害虫から身を護るために作り出す化学物質の総称で、カテキン、リコピン、カロテノイドなどよく聞く名前もフィトケミカルである。

前田名誉教授が、ファイトケミカルに注目したのは抗酸化作用。本書では、以下のように説明されている。

ファイトケミカルの特長は、活性酸素を消去する強力な抗酸化作用があることです。植物はファイトケミカルを内蔵しているおかげで、夏の太陽光の強い紫外線を浴びても活性酸素を消去でき、がんにかからないというわけです。
(本書36pより引用)

実は人間にも、活性酸素を消去する物質を生成する機能が備わっているが、加齢とともにその機能は低下してゆく。それを補うのが、野菜のファイトケミカルというわけだ。

ただし、「生の野菜をそのまま食べても、ファイトケミカルはわずかしか吸収することができません」と前田名誉教授。その理由は、野菜の細胞を包むセルロースでできた細胞壁を人間は消化できないため。とはいえ、ゆでるだけで細胞壁は簡単に壊れ、中のファイトケミカルを摂取することが可能になる。野菜のゆで汁の活性酸素消去力は、生野菜の実に10~100倍。なので、野菜スープとして摂ることを前田名誉教授は大いにすすめる。

がん予防対策の野菜スープと言っても、食材や調理法に何か特別なものがあるわけでなく、誰でも家庭で作れる。本書では何種かのバリエーションが紹介されているが、基本の作り方は以下のとおり。

(1) タマネギ、ニンジン、キャベツ、カボチャ、セロリ、セロリの葉、トマトを合わせて300gほど用意し、よく洗っておく。

(2) タマネギは一口大、キャベツはざく切りにするなど、各食材を食べやすい大きさに切る(ニンジンは皮をむかない)。

(3) 鍋に野菜を入れ、水を900ml注ぐ。

(4) ふたをして火にかける。沸騰直前に火を弱め約30分煮てできあがり。

前田名誉教授によれば、野菜に含まれるファイトケミカルには、体内の発がん物質の解毒・排泄作用を高める、腸の善玉菌を活性化させ免疫力をつける、抗がん剤の副作用を抑えるなどの効果もあるという。材料は安価で、冷蔵・冷凍保存もできるので、日ごろの食事に適宜加えて、がんを寄せ付けない体質づくりをはかるとよいだろう。

*  *  *

【今日の健康に良い1冊】
最強の野菜スープ
(前田浩著、本体1,300円+税、マキノ出版)

文/鈴木拓也
老舗翻訳会社役員を退任後、フリーライター兼ボードゲーム制作者となる。趣味は散歩で、関西の神社仏閣を巡り歩いたり、南国の海辺をひたすら散策するなど、方々に出没している。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. 医学部教授が考案!長生きするための簡単みそレシピ3選
  2. 「年のせい」とほっといてはダメ!350万人以上がかかる病気、脊柱…
  3. あなたの「舌」は大丈夫?100歳まで生きるための舌トレーニング
  4. 「足が痺れて動けなくなってしまう…」要手術の症状がストレッチで改…
  5. X線やMRIでもわからない腰痛の原因は?【川口陽海の腰痛事件簿 …
PAGE TOP